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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年6月22日金曜日

【文献紹介】肩関節周囲炎患者の夜間痛について

本日紹介させていただく文献は夜間痛を有する患者の夜間痛が生じる肢位と可動域との関係について検討された文献です。


烏山昌起他:肩関節周囲炎患者の夜間痛について-夜間痛出現しいの調査と可動域の比較検討-.理学療法福岡30:73-76,2017

対象は肩関節周囲炎と診断された78名84肩です。アンケートを実施し、夜間痛なし群とあり群とに訳、夜間痛が出現する肢位と可動域の測定を行っています。
可動域は屈曲、伸展、scapular planeでの内旋、下垂位外旋、結帯を測定しています。
夜間痛を呈する肢位は、患側下側臥位、背臥位、患側上側臥位、腹臥位の順で多い結果になっています。
患側下側臥位で夜間痛が生じるグループでは夜間痛なし群と比較し、屈曲可動域が有意に低下していました。
背臥位で夜間痛が生じるグループでは屈曲、伸展、内旋、外旋、結帯で有意に可動域が低下していました。
これらの結果から筆者は、夜間痛が出現する肢位の違いによって可動域にも相違があることが示唆されたと述べています。


今回紹介させていただいた文献を読んで、出現肢位によって夜間痛を引き起こす因子はことなってくるため、肢位による詳細な評価と治療を行うことが重要になってくるを改めて感じました。




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