2017年8月開催−第118回定例会− 「膝OAにおける歩行時痛の解釈」

講師:為澤一弘 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年8月19日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:8月1日から開催2週間前まで



2016年5月11日水曜日

【文献紹介】TKA後の膝伸展不全について


本日は内側型変形性膝関節症に対するTKA後の膝伸展運動時の筋活動と膝伸展不全の関係について報告された論文を紹介します。




坂本、武政 他:変形性膝関節症に対する人工膝関節全置換術後の膝伸展不全について

神大保健紀要 200824);p29-39


TKA術後患者に膝伸展不全を呈する症例は多く、改善に難渋することも少なくないと報告されています。
 今回の報告では、内反膝変形を呈した膝OAを対象に膝関節80°屈曲位から最大伸展運動を行った際の最大随意収縮時の膝周囲筋の筋活動を筋電図で観察されています。検査筋は大腿直筋、内側広筋、縫工筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋長頭、半腱様筋、腓腹筋外側・内側頭です。
 膝伸展不全症例では、大腿筋膜張筋や縫工筋の過剰な筋活動を示し、特に縫工筋の活動では最大伸展域付近で、大腿筋膜張筋では伸展運動の早い段階でピークを迎えてそれ以降持続するような活動パターンを示すことが確認できたと報告されています。さらに、膝伸展不全に至る症例は術前より縫工筋や大腿筋膜張筋に過剰な筋活動があったことも報告されていました。

 以前より、術後膝伸展不全の原因について内側広筋の機能不全の関与が強いと指摘されてきましたが、近年では否定的な意見も多いようです。TKA術前・後におけるアライメント変化によって生じた筋活動パターンの変化に着目し、術前から続く異常な筋活動パターンの改善に参考になると感じました。

 

投稿者:佐々木拓馬

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