2018年3月開催−第123回定例会− 「スポーツ障害シリーズ〜腰部障害(分離症と仙腸関節障害)に対する評価のポイント」

講師:團野翼 先生(京都下鴨病院)
日時:平成30年3月31日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:26名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:2018年3月1日から開催2週間前まで



2018年2月3日土曜日

本日と明日は2日間、EPoch主催の勉強会に参加させていただいています。

股関節疾患に対する機能解剖学的運動療法〜鼡径部痛からTHAまで〜
というテーマで整形外科リハビリテーション学会理事の小野志操先生(京都下鴨病院)が講師をなされ、実技アシスタントとして私も参加させていただいています。

1日目の今日は、みっちり座学を行われ、触診や評価、治療を行っていく上で必要となる知識を一緒に勉強しました。


鼠径部痛と変形性股関節症では疾患は異なりますが、鼠径部周辺に加わるメカニカルストレスにより多様な疼痛を生じ、そのメカニカルストレスが軟部組織から軟骨、軟骨下骨へと加わり続けることで変形性股関節症へと移行していくという点で、そのメカニカルストレスがどのようなものなのかを理解することは大変重要である。というお話から、それぞれの病態、画像所見からそれを読み取る方法、THAでの脱臼予防の仕方などをお話していただきました。







患者様を治療するにあたり、
何故そこを傷めるに至ったのか?
何の組織がその場所に存在するのか?
どういうメカニカルストレスを受けるとそこが損傷するのか?
だから、現状はこういう状態になっていて、今後こうなるはずだ。
という病態を知るということは治療や評価内容を明確にし、それらを統合と解釈する上で一番重要であると考えます。
これを飛ばして触診や評価・治療に至っても、病態がわからなければただ知っている方法を実施するだけで改善に繋がりにくくなってしまいます。たまたまそれが成功しても、少し違った病態の患者様にあたるとそこで行き詰まってしまうことが目に見えています。
そのため、我々セラピストは、考えうる病態を知識として幅広く保持し、どんな患者様がきても解釈できることができる状態になっておく必要がある。また、その基本的で本質的な物の考え方を持っていると、その考え方はどの関節でも応用が効くものとなっていく。といった考え方を改めて教えていただけた内容でした。


勿論、その知識を技術に応用できなければ、患者様は良くならないので、明日は今日の座学を元に、それを活かすにはどうすればいいのか。ということを実技を中心に実践していただきます。


明日もアシスタントではありますが、一緒に勉強して実りのある一日にしたいと思います。


京都下鴨病院 為沢 一弘

2018年1月28日日曜日

第122回京都支部定例会

昨日第122回京都支部定例会を行いました。
今回は京都下鴨病院の為沢一弘先生に「股関節のスポーツ障害に対する運動療法」についてレクチャーしていただきました。




今回は股関節障害の中でも鼠径部痛症候群(groin pain)を中心ににレクチャーして頂きました。

実技は京都下鴨病院の佐々木拓馬先生に腸骨筋、大腰筋の触診をレクチャーして頂きました。
鼠径周辺部痛については、 今でも診断・治療の困難な未解決の問題と して世界的に知られており、サッカー選手で多く発生します。鼠径部痛の原因は様々で病態解釈が難しく運動療法をすすめるにおいても難渋することが非常に多いと思います。
今回学んだ鼠径部周辺の機能解剖やgroin painの臨床的特徴をおさえ、今後の臨床に活かしていきたいと思います。

次回の京都支部定例会は3月31日「腰部のスポーツ障害に対する運動療法 分離症・仙腸関節」となっています。
2月は整形外科リハビリテーション学会の関西全国研修会が行われます。
詳細は整形外科リハビリテーション学会ホームページを見ていただければと思います。

2018年1月25日木曜日

【文献紹介】Lateral releaseと膝蓋大腿関節Gapとの関連性


本日は、TKA施行時のLateral releaseと膝蓋大腿関節(以下PF関節)の関係について書かれた文献について紹介させていただきます。
近藤 桂史他:人工膝置換術時のLateral releaseと膝蓋大腿関節Gapとの関連性
整形外科と災害外科58:(3351354,2009

TKA時に良好な膝蓋骨トラッキングを獲得する為のLateral releaseは通常よく行われる手技の一つとされています。Lateral releaseによる大腿脛骨関節への影響は数多くの報告がなされていますが、PF関節への影響について書かれた論文は少ないです。

本文献では、PF関節を開大させることによって生じる距離をGapと定義し、このPF関節GapLateral release前後で計測しています。

対象は、変形性膝関節症の診断にてTKAを施行されたものであり、Lateral releaseは外側上膝動脈・下膝動脈間でconventional extra synovial lateral retinaculum releaseが行われています。PF関節Gaprelease前では膝関節伸展位、release後は膝関節伸展位・30°屈曲位で行われています。

 結果は、Lateral release前と比較しrelease後の膝伸展位でのPF関節のGapは有意に増大し、屈曲位ではrelease後の膝伸展位でのPF関節Gapと比較して有意に狭くなっていたそうです。

本文献を読んで、Lateral releaseを行うことでPF関節の裂隙間距離が拡大したことから、TKA術後の拘縮予防として膝蓋骨の浮き上がりを改善させておく重要性を改めて痛感しました。また、膝伸展位でPF関節のGapの拡大があったとしても、膝30°屈曲位ではGapは減少しており、Lateral release前とほぼ同等の数値を示していたため、膝伸展位でだけでなく、膝屈曲位でも膝蓋骨の生理的運動が阻害されないよう拘縮予防を行っていく必要性を再確認しました。

明日からの臨床に活かしていきたいと思います。

投稿者:鷲見 有香

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