2018年1月開催−第122回定例会− 「スポーツ障害シリーズ〜股関節(鼡径部痛と股関節唇損傷)に対する評価のポイント」

講師:為沢 一弘 先生(京都下鴨病院)
日時:平成30年1月27日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:26名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:2018年1月1日から開催2週間前まで



第6回関西支部合同全国研修会「足関節周囲の機能解剖学的触診と治療」

日時:平成30年2月24日 土曜日・25日 日曜日
会場:尼崎リサーチ・インキュベーションセンター
定員:100名(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員23,000円、会員外25,000円
参加申込受付期間:平成29年11月1日から定員になり次第終了



2016年5月13日金曜日

【論文紹介】投球障害肩について

 今日は投球障害肩について、前から疑問に思っていたことが一部解決する論文を見つけましたので報告させてください!

 投球する上でインナーマッスルの筋力強化は重要である、とあらゆるところで耳にされるかと思います。果たしてインナーマッスル(腱板筋群)の“筋力強化”が必要であるのでしょうか。
 いくつかの文献に、障害肩は健側より回旋筋力の低下を認める、と報告されています。しかし、この解釈として、単純に筋が萎縮していることによる筋力低下なのか、筋攣縮による筋力低下なのか、それ以外なのか、という点に疑問がありました。
 筋の萎縮に関してはMRIを用いて筋の筋体積を測定し評価する方法が、様々な部位で行われています。この方法を用いて、野球投手の筋体積を比較した論文を本日は紹介します。
 
長谷川伸ら:野球投手の回旋腱板筋(rotator cuff muscles)と三角筋のMRI法による筋力分析とその筋力特性.体力科学53:483-492,2004

 この論文の中に、投手の投球側と非投球側の腱板筋群の筋体積をMRIを用いて評価し比較されています。結果ですが、両者の筋体積に差はなかったとされています。
 この結果から投球障害肩における回旋筋力低下の原因として筋萎縮は関連していないことが示唆されるかと思います。この論文の著者も同様の考察をしています。
 また、解釈の仕方のひとつでもあります筋攣縮に関しては、臨床において腱板筋群に圧痛を認める症例を経験することから、回旋筋力の低下の1要素ではないかと考えています。
 このことから、投球障害肩の回旋筋力低下に対する理学療法として筋力強化より筋リラクセーションを優先する必要があるのではないでしょうか。さっそく、明日からの臨床に生かしていこうと思います。

投稿者:中井 亮佑



 

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