2017年8月開催−第118回定例会− 「膝OAにおける歩行時痛の解釈」

講師:為澤一弘 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年8月19日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:8月1日から開催2週間前まで



2015年7月18日土曜日

関節荷重下での膝半月板のバイオメカニクス

 今回は関節荷重下における半月板のバイオメカニクスについて述べられている文献を紹介します。
寺田ら:関節荷重下での膝半月板のバイオメカニクス 日本臨床バイオメカニクス学会誌 vol.23 2002

 膝関節の安定性には前・後十字靭帯および内・外側副靭帯が大きく関与しているとの報告が多数散見されます。しかし、それらの報告は関節に荷重を加えない状態で観察されたものが多いです。半月板は大腿脛骨顆の位置関係を保つ働きがあり、関節的に膝関節の安定化に寄与すると考えられ、今回の文献ではこのメカニズムを解明するために荷重時の膝関節の回旋による回旋の中心点と荷重時の前後引き出しを膝関節伸展位、60°屈曲位90°屈曲位の各々で測定されています。

 結果として荷重下での前後方引き出しでは、半月板の前角および後角部を切除することによって、伸展位においては前後方向への膝の動揺性は2倍程度にも増加したと報告しています。膝の回旋については、回旋中心は関節内側寄りに存在することが解剖学的に知られています。今回の荷重下での回旋中心を求める実験からは伸展位ではこの回旋中心を膝内側に保持する機能をもつのは十字靭帯よりも半月板であることが示唆され、特に内側半月板が回旋に対する抵抗力の発生に大きく関与していると考察されています。

 膝関節の安定性に関与する組織の機能に着目し、それぞれがどのように働き、動作につながっているのかを知ることで、正常から逸脱した動作を見極めることができると感じました。また治療対象となる組織の同定にも役立つので、今回のような文献に数多く触れ、知識の向上を目指していきたいです。

投稿者:服部隼人
 

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