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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年8月7日火曜日

【文献紹介】前十字靭帯再建術後の全荷重時期の違いによる術後成績のついての比較検討について

前十字靭帯再建術後の全荷重開始時期の違いに2 週全荷重と 3 週全荷重の比較ついて文献紹介させて頂きます。前十字靭帯再建術後の理学療法において重要なことの1つとして、荷重時期の決定が挙げられるのではないかと思います。全荷重を早期から行える事が日常生活復帰に大きく関わってくることのではないかと考えられます。しかし、早期からの過度の荷重は再建靭帯の修復や骨孔安定に影響を及ぼし、再建靭帯の再断裂にも繋がるのではないかと考えられます。この文献では、術後の荷重時期を2・3週にて成績を比較検討したものでありました。

方法・結果

3週で許可した68例(男性45例、女性23例:3週群)
術後全荷重を2週で許可した42例(男性24例、女性18例:2週群)
術後成績を比較検討した。
検討項目
・術後 6,12 ヶ月での膝伸筋の患健比(60°/s)
・受傷前と術後 12 ヶ月時の Tegner activity score
・術 後 12 ヶ月時の膝前方制動性の患健側差
・再鏡視時の移植腱の状態
・入院期間
とした.
なお,膝伸筋力は等速性筋力測定器 Ariel,膝前方制動性は KT-2000 を用いて測定した.再鏡視時の移植腱の状態については,移植腱の太さ,緊張,滑膜被覆 の 3 項目を総合し,Excellent,Good,Fair,Poor の 4 段階で評価した. 


結果
入院期間のみ2 週群 22.4 ± 5.6 日,3 週群 25.7 ± 3.2 日であり,2 週群で有意に短かった(p<0.05) 

以上のことからACL 再建術後に関しては、全荷重開始時期を 3 週と 2 週で比較検討した結果,少なくとも膝関節の不安定性の増大や移植腱への悪影響がないことが分かった.また,入院期間は有意に短縮できることが分かりました。これらのことを念頭に置き、今後の治療に役立てていきたいと思います。

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