COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年8月24日金曜日

【文献紹介】肩関節外転位における内旋運動での肩甲骨周囲筋群の変化について


今回は肩関節外転位における内旋運動での肩甲骨周囲筋の活動性についてMRIを用いて検討された論文を紹介させていただきます。
 
 
 
  対象は肩関節障害のないオーバーヘッドスポーツを行っている大学生アスリート8例で、平均年齢は21.3歳です。方法は等速性筋力測定装置にて肩関節90°外転位で角速度30deg/secの肩関節内旋運動を行い、運動前と後にMRIを撮影されて評価されています。測定された筋は僧帽筋上部・中部・下部線維、大菱形筋、大胸筋、棘下筋です。

 結果、筋活動は僧帽筋中部線維と大菱形筋に認められ、肩関節90°外転位での内旋運動に作用する筋であることが示されていました。

 オーバーヘッドスポーツを行うアスリートでは肩関節外転時の回旋運動が繰り返される中でoveruseとなって肩甲骨周囲筋の機能不全に至ることがあると思います。動作時の肩甲胸郭関節安定化にむけて僧帽筋中部線維や大菱形筋が機能しやすい状態なのかどうかを肩甲帯の柔軟性や筋力などから評価する必要性を学びました。

投稿者:佐々木拓馬

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