2018年6月開催−第126回定例会− 「スポーツ障害シリーズ〜足関節障害(足関節捻挫・シンスプリント)に対する評価のポイント」

講師:中井亮佑 先生(京都下鴨病院)
日時:平成30年6月23日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:2018年6月1日から開催2週間前まで



第4回ベーシックセミナー「股関節疾患における機能解剖学的触診と治療」

日時:平成30年7月15日 日曜日 10時開始 17時終了
会場:登録会館(京都市中京区)
定員:100名(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員・会員外ともに4000円
参加申込受付期間:定員に達したため募集を終了しました。
キャンセル待ちをご希望の場合は下記アドレスまで希望の旨をご連絡下さい。また、キャンセルが出ない場合、こちらから追加でご連絡はできませんのでご了承ください。
(キャンセルが出た場合の連絡は何日前までならお待ちいただけるかもご記入いただけると幸いです)
キャンセル待ち希望用アドレス:seireha.basic@gamil.com

2017年9月12日火曜日

【文献紹介】人工膝関節全置換術後の膝伸展不全と術前の膝伸展制限との関連性

 人工膝関節全置換術(以下TKA)後の理学療法では、屈曲可動域の増大やADLの改善が主に進められていると思います。しかし、術後の伸展可動域や自動伸展不全(以下extention lag)の有無が歩行能力やADLに制限を生じるケースも少なくありません。
 そこで今回は、TKA3ヶ月経過した症例のextention lagと術前の伸展ROMが関与しているかを研究報告した文献を紹介したいと思います。



眞田祐太郎他:人工膝関節全置換術後の膝伸展不全と術前伸展制限との関連性.理学療法学.32(1).11-15.2017



 対象はTKAを施工した22膝であり、全例K-L分類はグレードⅣであり、CS型(日本ストライカー社)の機種を使用されています。
 Extention lagに関与する術前因子として、年齢・BMI・罹患期間・両側の屈曲伸展可動域・両側FTAを調査・計測されています。

 術前にextention lagは全例で認めなかったが、術後3ヶ月の時点で9例に5°以上のextention lagを認めていました。
 また、術後3ヶ月のextention lagを目的変数とした重回帰分析では、術側の術前伸展可動域が有意に推定に寄与した(p<0.001)ことから、術前の伸展可動域制限が術後のextention lagに関与していることが推測されました。


 Extention lagが生じる原因は大腿四頭筋の筋力低下だけではなく、拮抗筋であるハムストリングスの短縮や筋スパズム、腫脹や疼痛、patellaの可動性低下など、更に多くの報告も挙げられています。

 この中で術前も術後も関与していると考えられるのは、拮抗筋の短縮や筋スパズムやpatellaの可動性ではないでしょうか。

 Patellaの可動性に関しては、屈曲可動域の制限因子にも成り得るため、術後patela置換された患者様でも重要な運動療法時の操作になることは臨床上経験します。
 文献の報告でもある通り、TKA後の約40%の症例でextention lagが生じていることから、術前からの症例への介入による伸展制限の改善が、術後のextention lagを予防し、歩行の安定性などを早期に獲得し、患者様の満足度を向上させる事ができるのではないかと考えられます。


 今回の文献から、術後の理学療法だけではなく、術前の介入も術後の制限因子の改善につながると改めて感じられたため、術前の理学療法時の評価・治療を入念に行うよう、再度臨床でも努力していきたいと思います。


投稿者:高橋 蔵ノ助

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