COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年6月25日月曜日

【文献紹介】加齢の伴う腱板機能のX線学的検討

本日紹介させていただく文献はX線学的に無症状の肩関節の腱板機能について検討しています。


上山元  他:加齢に伴う腱板機能のX線学的検討.肩関節20(1):127-130,1996

対象は対側に肩関節痛を有する対象:10代から50代の無症状肩50例です。
撮影方法は自然下垂位、scapuka plane45°これに3kgの重錘で負荷をかけた4方法で行なっています。
cuff indexを計測し、腱板断裂不全例の割合を算出しています。
各年代における結果です。
cuff index逸脱例がどのくらいいたのかが示されています。
10代→10%
20代→10%
30代→30%
40代→40%
50代→70%
加齢変化に伴い増加する疾患として五十肩が挙げられるます。
今回の検討の対象は対側に肩関節疾患を有しています。
活動性についてはスポーツや職業があり、加齢に伴い活動性に関しては低下しています。
cuff infdexの増加に伴いC-A archに圧迫力が加わりやすくなくなり、腱板損傷を誘起しやすくなります。。
cuff indexが増加しているにも関わらず無症状であるのは、日常生活動作の低下により関節に加わるストレスが低下していることが考えられると筆者は述べています。

画像から読み取れることはたくさんあると思います。
画像所見に関する論文を読むのはもちろん、画像をたくさん見るということも行っていく必要があると感じました。


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