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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年9月2日日曜日

【文献紹介】腰椎椎間関節症のX線学的検討


本日紹介させていただくのは腰椎椎間関節症における椎間関節の形態的特徴について調査した研究です。


 

腰痛の原因の一つである腰椎椎間関節症における推間関節の形態的特徴について,腰椎椎間関節ブロックにて症状が8割以上軽快した474例(625関節)に対しX線学的検討を行っています。


X線斜位像の椎間関節の形態を、正常型(N型),変形性関節症型(OA型),適合不良型(MA型),破壊型(De型),形成不全型(Dy型),さらに適合不良型を開大型(V型),亜脱臼型(SL型)に分類し調査しています。




結果、椎間関節症のほとんどは,単純X線斜位像で形態的な異常を認めており,その形態はOA型を示すものが最も多く,ついでSL型であった.椎間関節症の罹患高位はL4/5が大半を占め,下位3椎間が多かった.X線斜位像における椎間関節の形態は,腰椎椎間関節症の診断の指標の1つとなると考えられます。


実際の臨床において椎間関節性腰痛を疑うような所見がある患者さんを多く経験します。その際に、腰椎前弯角や腰仙角、機能的撮影などのアライメント評価に加えて、椎間関節の形態にも着目していこうと思いました。


投稿者:大渕篤樹

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