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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年9月26日水曜日

【文献紹介】上腕骨通顆骨折術後成績と偽関節症例の検討

本日は上腕骨通顆骨折術後成績と偽関節症例の検討について書かれている文献を紹介させていただきます。





二木ら:高齢者の上腕骨通顆骨折術後成績と偽関節症例の検討 骨折 第40No2 2018


この文献では上腕骨通顆骨折に対し、手術加療された23症例の術後12カ月にかけ経過観察し、術後成績を検討されています。
骨折型はAO分類Type13-A221例、13-A32例です。

可動域は伸展-350°、屈曲100140°、23例中21例で骨癒合を獲得、平均骨癒合期間は5.1か月(3-9か月)です。合併症は偽関節(12カ月経過時に骨癒合を認めない)2CRPS1例、深部感染1例を認めたと報告しています。
JOAスコアは平均84(22100)でした。

この文献で報告されている症例は平均年齢77(6192)の高齢者です。
偽関節を生じた症例ではscrewによる固定を施行されており、本文では固定力不足により骨癒合が遷延し、偽関節を生じたのではないかと考察されています。
高齢者ということもあり、骨粗鬆症が存在していたり、骨癒合を待つための固定期間が長いと関節拘縮となってしまう例も少なくないかと思います。また、1人暮らしでありADL動作を指導しますが、骨折部位へストレスがかかるような動作を取っている可能性も0ではないと考えます。
固定期間であっても関節拘縮予防は可能で、骨折部位からどの軟部組織が拘縮しやすいのか、ストレスがかからないように動作させるにはどうすればよいのかを考え理学療法を行う必要があります。
どんな症例であっても最良の成績を残せるように勉強し、臨床へ活かしていきたいと思います。



投稿者:天鷲 翔太


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