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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年7月11日水曜日

【文献紹介】小殿筋の機能形態学的特徴について


本日は小殿筋の機能形態学的特徴について報告されている文献を紹介させていただきます。







土田ら:ヒト小殿筋の機能形態学的特徴.第13回臨床解剖研究会記録 2009.9.26


献体816側を用いて観察されています。
小殿筋の構成筋束は支配神経の進入様式を基準にして3筋束5亜型に区分されています。各筋束の筋膜は筋表層にて発達して単一の腱板を形成しています。
また、小殿筋と前関節包の間には豊富な組成結合組織と発達した血管網の存在が認められていますが、前方関節包から起始し、小殿筋に合流する線維は観察されていません。
他動での大腿骨軸性運動を行うと小殿筋の構成筋束は総合して大腿骨の内旋で緊張し、内転を複合させた運動で最も強く緊張する傾向があったとも報告されています。

報告から筋束は単一の腱板を形成しており、単独で股関節運動へ貢献することは考えにくいと感じました。
解剖学をしっかり学び、明日からの臨床へ活かしていきたいと思います。



投稿者:天鷲翔太


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