2017年10月開催−第119回定例会− 「腰痛⑴ 屈曲時痛の解釈と評価のポイント」

講師:團野 翼 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年10月28日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:10月1日から開催2週間前まで



2016年6月6日月曜日

【文献紹介】膝関節屈曲角度の違いによる皮膚の伸張性について

 本日は膝関節屈曲時の膝周囲の皮膚の伸張性について検討された文献を紹介させていただきたいと思います。


和田ら:膝関節屈曲時の膝周囲の皮膚の伸張性について 関西理学1241-442012


人工膝関節全置換術(以下TKA)後の患者では膝関節屈曲可動域制限がよくみられ、制限因子の一つとして皮膚の伸張性の低下が挙げられると言われています。膝関節の皮膚の伸張性についての文献は多々ありますが、膝関節の屈曲角度間の違いにおける皮膚の伸張性に関する研究はみられないために今回研究されました。

 健常者を対象とし、膝前面の皮膚を大腿部、膝蓋上嚢部、膝蓋骨部、膝蓋靭帯部の4つの部位に分け、膝関節屈曲0-30°、30-60°、60-90°、90-120°、120-150°、150-最大屈曲までの各屈曲角度間での膝周囲の皮膚の伸張性について検討されています。

 結果としては膝関節屈曲0-30°間では膝蓋上嚢部、膝蓋骨部の皮膚の伸張率が高く、屈曲角度の増加に伴い、膝蓋骨部の伸張率は、膝蓋上嚢部と膝蓋靭帯部の皮膚の伸張率よりも低くなったと報告しています。
 また、各角度間における皮膚の伸張率の比較では全ての部位において膝関節屈曲0-30°間が最も高い数値となり、膝関節屈曲角度が増加するにつれ、伸張率が低くなる傾向にあると報告しています。その中でも膝蓋上嚢部、膝蓋靭帯部は屈曲角度の増加により、膝蓋骨部、大腿部に比べ、伸張率は大きくなるとも報告されています。

 これらの報告から、TKAなど膝関節疾患による術後、術創部の皮膚の伸張性が低下することは容易に考えられます。屈曲角度により、どの程度皮膚が伸張するのか、どこの部位での伸張率が高いのか等を考えて皮膚の伸張性、滑走性を評価していく必要があると感じました。
 また、健常者の皮膚ではどの程度伸張、滑走するのかを把握することも大切だと感じました。



投稿者:天鷲翔太

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