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2015年5月17日日曜日

関節窩骨形態異常を伴う外傷性肩関節前方不安定症における関節軟骨損傷の特徴について


今回は関節窩骨形態異常を伴う外傷性肩関節前方不安定症における関節軟骨損傷の特徴についての文献を紹介させていただきます。

 
 

中川滋人ら:関節窩骨形態異常を伴う外傷性肩関節前方不安定症における関節軟骨損傷の特徴

                   JOSKAS  Vol.40  No.1  2015

外傷性肩関節脱臼は前方脱臼で9598%と大半を占めており、MGHLAIGHL、前方関節包の断裂、IGHLや関節唇複合体の損傷が生じるとされています。
また、外傷性肩関節前方不安定症における合併症として、コンタクトスポーツにおいて重度な軟骨損傷がみられるという報告もあります。

今回の文献においては、外傷性肩関節前方不安定症に対して術前に3DCTで関節窩骨形態を評価し、4つに分類をして軟骨損傷の頻度を検討されています。
4つの分類については、圧迫骨折様に陥没した圧潰型、関節窩前縁が直線状の剪断型、関節窩縁に沿って剥離した剥離型、圧潰型+剪断型で分けられており、軟骨損傷の頻度も有意差がみられていました。

日々の臨床において画像所見は、治療において重要な判断材料となってきます。画像所見からどの組織が損傷しているのか、どういった外力が加わったのかなど様々なことが考えられます。理学所見はもちろんのこと、画像所見からも情報を得られていけるよう日々勉強していかないといけないと感じました。

 

投稿者:吉田雄大

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