COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2014年10月25日土曜日

京滋支部 京都会場 定例会

本日は、整形外科リハビリテーション学会京滋支部の京都会場にて定例会が行われました。


まずは、京都下鴨病院の鈴木千愛先生による症例検討で内容は
「股関節唇縫合術後に腰痛を呈した症例~職場復帰に向けて~」でした。
            

先生ご自身が症例であり、FAIの術後に現状抱えている腰痛に対して、実際に評価を行いながら、その原因についてディスカッションするという今までにない斬新なものでした。
このディスカッションでは、腰痛に関して、股関節から腰痛に繋がっているのか、腰部や腹部、胸椎が原因となって腰痛に繋がっているのかというところが論点となりました。
この話し合いの中で、自分自身も頭の中でまとまっている考えを、いかに周囲にわかりやすく表出できるかということが課題としてみつかりました。
結論としては、股関節の拘縮が原因で腰痛に繋がる「Hip-Supine syndrome」である可能性が高いということで、股関節の拘縮と合わせて腰椎にアプローチする必要があるのではないかという話になりました。患者様の訴えを踏まえた上で、どれだけ細分化してそれぞれを分析・評価してそれらを統合し直して、問題点とその優先順位を導くという作業の大事さを考え直させられる症例検討となりました。





その後は、京都下鴨病院の小野志操先生によるレクチャーが行われました。
題名は「FAIの運動療法」です。
           

内容としては、股関節の形態や、関節唇の解剖と生理学的特徴について、その周囲筋の機能解剖についてとFAIの病態と歴史についてを主にお話いただきました。なぜFAIでは前上方の関節唇に損傷が起こりやすいのか、周囲の筋の中でもどの筋にスパズムや拘縮を生じやすいのかを噛み砕いて講義していただき、その後は大腿直筋の触診と、それに対するアプローチ方法の一つを実技してくださいました。






今回のお話は、時間の都合上、FAIの考え方や運動療法に関する一部のみを紹介していただきましたが、今回参加されより深くFAIについて知りたいと思われた先生方、今回は参加できなかったもののFAIにご興味がおありの先生方に朗報です。
11月23日(日)に小野志操先生がみっちり5時間、FAIに関する病態や解剖、手術方法から運動療法に至るまで、実技を含めてレクチャーを受けられるチャンスがありますので、同僚の皆様をお誘い合わせの上、是非ともご参加ください!!




投稿者:為沢  一弘




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