COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2014年10月22日水曜日

手関節尺側部痛の鑑別診断


文献紹介

 

手関節尺側部痛の鑑別診断

MB Orthop.27(4)1-7.2014

 
 

本日は、その病態についていまだ不明な点が多いといわれている手関節尺側部痛について述べられた文献を紹介します。

著者の経験上、手関節尺側部痛は尺側手根伸筋腱鞘炎、TFCC小窩付着部損傷、TFCC実質部損傷の3疾患であることが多いとのことで、これらの鑑別診断方法について中心に述べられています。鑑別診断については関節造影やCTのほか、carpal supination testfovea signshake hand testなどの疼痛誘発テストも紹介されておりました。

 

特に、遠位橈尺関節を制動する掌・背側橈尺靭帯が付着する、TFCC小窩付着部での損傷は、私が現在担当している前腕回内で出現する手関節尺側部痛症例とも関連があるのではないかと参考になりました。明日からの臨床に少しでも生かせたらと思います。

 

 

投稿者:竹下真広

人気の投稿