COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年10月16日火曜日

【文献紹介】膝蓋骨可動性が前額面上回旋角度の変化に及ぼす影響

本日は、立位での膝関節屈曲運動が膝蓋骨可動性に及ぼす影響とその変化量について文献紹介します。

方法
開始肢位:体幹垂直位で膝関節屈曲0°位
屈曲角度0°~60°までの各10°ごとの膝蓋骨回旋角度を6箇所計測しています。
※計測に関してはレントゲンを用いて、大腿骨軸と膝蓋骨上端-下端を結んだ直線がなす角度を膝蓋骨回旋角度としています。

 結果
膝関節屈曲角度の増大に伴い外旋角度は増大傾向にあった
屈曲0°と比較し40°~60°で有意な増加を示したと報告しています。
また、変化量は屈曲0°~10°での外旋角度の増大が最大であったと報告しています。

膝関節は屈曲・伸展運動時において膝蓋大腿関節では膝蓋骨が大腿骨顆間溝上を滑走するとともに、膝蓋大腿関節の適合性を保つために前額面上で回旋運動が生じる膝関節屈曲運動に伴い、膝蓋骨は前額面上で7°の外旋、水平面上で11°の内旋運動を行うことが知られています。前者はFrontal Rotation、後者はCoronary Rotationと呼ばれています。徒手的に膝蓋骨の運動を促す際には非荷重での操作が多かったですが、荷重時での運動を考えなければならない事もたくさんあります。膝蓋骨の運動を評価する際には、荷重時・非荷重時と条件を変えた中での膝蓋骨の運動にも着目して行く必要があると感じました。


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