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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年7月25日水曜日

【文献紹介】肩関節外転時における外旋筋群の筋活動について


本日は肩関節外転時における外旋筋群の筋活動について報告されている文献を報告します。





荻野ら:肩関節外転時における外旋筋群の筋活動について 日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.26,2005. 


この文献は健常男性の3肩、利き腕で計測されています。
表面筋電計で上腕二頭筋、上腕三頭筋、僧帽筋上部線維、三角筋前部線維・後部線維、棘下筋の6筋の筋電位を測定しています。
肩関節肢位は肩関節30°、60°、90°での肩関節最大内外旋、中間位の計9肢位で計測しています。
※肘関節は屈曲90°、前腕は回内外中間位としています。

上腕二頭筋は外転30°、60°での外旋位で筋活動増加、外転90°での外旋位で筋活動低下。
三角筋前部線維は中間位、内旋位での外転時に筋活動増加。
棘下筋は外転30°、60°での外旋位にて活動量増加、外転90°での外旋位で活動量低下と報告しています。(以下図参照)



筋電計を用いた研究を見ていた時に読んだ論文で、肩関節の回旋肢位により筋活動量が異なるのは読んでいると当然と感じるのですが、日々の臨床でも意識しないといけないと改めて思いました。また、肘関節を跨ぐ2関節筋を含むため肘関節、前腕回内外でも結果が変わってくるかと思います。
臨床の中での自主運動指導等で気を付けないといけないと感じました。
また、当院でも筋電計があるため今後の研究のために他の文献も読んでいきたいと思います。


投稿者:天鷲 翔太


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