対象は腱板一次修復を行った220症例のうち術後1年以上かつ術前麻酔下での挙上150°以下の制限を認め、徒手授動術や関節包切離術を施行された35例です。術後1年での前方挙上および外転が120°以下かつJOAスコアが80点未満の症例を成績不良群として患者背景、術前後の可動域、JOAスコア、VASを調査されています。
術前の拘縮が術後可動域に及ぼす影響についていくつかの研究で報告されています。腱板断裂=拘縮ではなく、拘縮の原因を術前に把握する必要を改めて感じました。また術前に介入する場合は拘縮治療を行うことが術後の治療成績向上に繋がると思います。評価や治療技術を高めて少しでも患者さんをよくしていきたいと思います。
投稿者:佐々木拓馬