2018年11月開催−第129回定例会− 「スポーツ障害シリーズ〜肘関節障害(投球障害)に対する評価のポイント」

講師:永井教生 先生(京都下鴨病院)
日時:平成30年11月24日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:11月1日から



2017年12月5日火曜日

【異なるハムストリングス筋力トレーニング介入によるH:Q比の変化の違い】

今回はハムストリングスの筋力向上をテーマにし、4種類のトレーニングにより大腿四頭筋・ハムストリングス比(以下H:Q比)がどのように変化するのかを検証された文献を紹介させていただきます。



小野高志他:異なるハムストリングス筋力トレーニング介入によるH:Q比の変化の違い:体力科学.62(1).87-94.2013


今回の対象は若年成人40名とされ、以下4種類のトレーニングを行われています。
①Hip Lift
②Single-leg Deadlift
③Leg Curl
④Nordic Hamstrings

4種類の筋力トレーニングにおいて膝関節に着目してみると、最も有意にH:Q比が増加したのはLeg Curlでした。

Leg Curlは座位で股関節90°屈曲位、膝関節完全伸展位の状態を開始肢位とし、その状態から片脚で膝関節を90度まで屈曲し、開始肢位まで戻すことを反復することでハムストリングスの筋力向上を図るトレーニングです。

本研究では主にハムストリングスの筋力向上を図った運動を行っており、それに伴いH:Q比が向上したことから、H:Q比の向上はハムストリングスの筋力向上に起因すると考えられます。

Leg Curlで有意にH:Q比が向上した原因として、股関節が常に屈曲位の状態で保たれ、その中で膝関節の屈伸運動を行ったことにより、有意にハムストリングスの筋力向上が図られたことが考えられます。

H:Q比の向上は、ACLRを施行されたスポーツ選手や学生などのスポーツ復帰や、術後のジョギング開始の指標の一つとして用いられることは多々あります。

術後早期の可動域獲得に伴い、適切な期間での適切な強度で行うハムストリングスの筋力向上トレーニングは、術後の筋力再測定時に有意にH:Q比の向上が認められるケースを多々見受けます。

Leg Curlの利点は、負荷量が容易に変化できるところではないかと思われます。Nordic Hamstringsなどは自分の体重を用いて行うため、負荷量の調整が難しいと思われます。そのため、Leg Curlは臨床現場では効率的なハムストリングスのトレーニングではないかと思われます。

今回の文献より学んだ知識を臨床に活かし、患者様の早期復帰を願い治療に挑みたいと思います。


投稿者:高橋 蔵ノ助


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