COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2019年6月5日水曜日

【文献紹介】 subacromial fat pad

本日紹介させていただく文献はsubacromial fad patの解剖についてです。

M Vahkensieck.:Subacromial fat pad.Surgical and Radiologic Anatomy18(1),1996:33-36

MRIと屍体を用いて検討しています。
屍体は12体用いてsubacromial fat padの最大長、背側部分の長さ、最大幅を測定しています。
MRI撮影の対象は健常人5例で、MRIでの信号強度及び形状、肩峰・鎖骨・棘上筋との関係を分析しています。
解剖の結果はsubacromial fat padの存在場所は棘上筋の上で、筋膜に包まれていました。
最大長は約50mm、背側部分の長さは約39mm、最大幅は約28mmでした。
直径は肩峰内側で最小で円錐結節レベルで最大で、外側に向かって減少する傾向にありました。
MRIの結果は5人の健常人のsubacromial fat padの形状はほぼ一定で、信号は周囲の皮下脂肪と同様でした。
MRIでのsubacromial fat padの大きさ、形状および位置は屍体の所見と一致していたと報告しています。
今回のMRIの撮影方法から斜位矢状断と斜位水平断でsubacromial fat padについて理解できると述べています。


SABはC-A archに入ってすぐのところまでで、そこから内側はsubacromial fat padが存在していることがわかりました。滑液包ではなく脂肪体が存在していることから、圧緩衝が必要な部分であることが考えられました。肩関節症例において、滑液包の癒着が原因か、脂肪体が癒着してるのか、圧緩衝ができないような柔軟性が低下する要因がその他にあるのか詳細に評価していく必要があると感じました。


6月の定例会についての連絡です。
6月1日より申し込みが始まりました。
日時:6月22日 18:00〜受け付け開始
今月は「ACL損傷の運動療法」についてです。
定員は26名で、定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
お早めにお申し込みください。


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