2018年8月開催−第127回定例会− 「スポーツ障害シリーズ〜肩関節不安定症(バンカート損傷・脱臼)に対する評価のポイント」

講師:團野翼 先生(京都下鴨病院)
日時:平成30年8月4日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:7月1日から7月28日まで



2017年12月16日土曜日

【文献紹介】掌側ロッキングプレートを用いた橈骨遠位端骨折の遠位骨片へのスクリュー刺入本数の違いによる固定性の検討

本日紹介させていただく文献は掌側ロッキングプレートを用いた橈骨遠位端骨折の遠位骨片へのスクリュー刺入本数の違いによる固定性の検討についてです。




黒岩ら:掌側ロッキングプレートを用いた橈骨遠位端骨折の遠位骨片へのスクリュー刺入本数の違いによる固定制の検討,藤田学園医学会誌 2016




本研究は橈骨遠位端関節外骨折に対して、遠位部スクリューを1列と2列挿入した固定本数の違いによる成績を検討されています。


対象は橈骨遠位端関節外骨折に対しMODE Distal Radius Plateを用いて手術を施行された21例21手です。プレートの遠位部1列目のみにスクリューを4本挿入した症例を1列群、2列目までスクリュー7本全て挿入した症例を2列群とされています。1列群は9手で骨折型はA2:3手、A3:6手、2列群は12手でA2:10手、A3:2手です。


評価項目は術後6か月時点での手関節可動域、握力、MMWS、DASH、単純X線評価として術直後と6か月後のRadial inclination(RI)、volar tilt(VT)、ulnar variance(UV)を計測し、矯正損失の有無を検討されています。


結果は手関節可動域(屈曲・伸展・回内・回外)で有意差は認めず、握力、MMWS、DASHにおいても有意差はなかったと報告されています。単純X線評価でも両群に有意差は認めませんでした。しかし、1列群で骨癒合不全を1例認めたとされています。


本研究を通して、両群を比較しても臨床的評価、画像評価に有意差は認めなかったことがわかります。しかし先行研究ではMehringらは関節外骨折において、1列群に対し2列群は強度が高いと報告しています。本研究では1列群に骨癒合不全を1例認めていることから、スクリュー挿入本数の違いが固定性に関与していることが考えられます。
これらのことから、臨床では、画像所見からスクリューの本数にも着目することで、固定性の検討に役立てていきたいと思います。


                                       投稿者:小林 駿也

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