COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年9月5日土曜日

ACLの機能不全が軟骨病変に与える影響について

今回は、ACLの機能不全が膝の軟骨病変やOAの進行に与える影響について書かれた文献を紹介させていただきます。

碇ら:JOSKAS vol.37:62-63,2012


この文献では、ACLとantero medial
OAとの関連について、TKA施工前の症例をACL良好群と不良群に分けて比較した際に、ACLの状態で膝内側のどの部分に軟骨病変が存在するのかを調査されています。


結果として、ACL良好群では前内側に軟骨病変を認め、ACLが不良になるほど、軟骨病変が後内側に進む傾向にあったとされています。


必ずしもACLの状態が膝OAの進行や、前内側から後内側への軟骨病変が進む機序に当てはまるわけではないとは思いますが、臨床でもACL損傷後に保存か手術かを悩まれて相談されてくる患者様をよく目にするので、お話をする時に持っておいてもいい1つの知識なのではないか。とは感じました。


投稿者:為沢 一弘

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