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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年11月14日水曜日

【文献紹介】Lisfranc靭帯の関節制動について

本日はLisfranc靭帯の関節制動について報告されている文献を紹介させていただきたいと思います。






早稲田ら:第1・第2中足骨間における靭帯性制動の分析 日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.191998 


この文献では新鮮凍結切断肢を4肢用いて観察されています。
また、①非切離群、②Lisfranc靭帯の表層を切離する群、③②に加え中間層を切離する群、④③に加え深層を切離する群の4群に分け、足部肢位と圧負荷を加え動態を観察されました。
測定されている骨間距離については内側楔状骨-第2中足骨間距離(C1M2)、第1-第2中足骨間距離(M1M2)を測定されています。


4群ともC1M2M1M2共に足部肢位の変化、圧負荷の有無による有意差はなかったと報告されています。
また、各群間での比較では足部肢位、圧負荷の有無に関わらず、表層切離群と中間層切離群との間でC1M2M1M2共に有意な変化がみられたことも報告しています。

この文献から靭帯性の制動が最も大きいのが中間層の靭帯であることが分かりました。
しかし、今回の検討では骨間距離のみの測定でアーチの高さはみられていません。また、圧負荷も30kgと小さいので実際に荷重している状態と同じではありません。
臨床で活かしていけるよう勉強していきたいと思います。


投稿者:天鷲翔太

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