早稲田ら:第1・第2中足骨間における靭帯性制動の分析 日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.19,1998
この文献では新鮮凍結切断肢を4肢用いて観察されています。
また、①非切離群、②Lisfranc靭帯の表層を切離する群、③②に加え中間層を切離する群、④③に加え深層を切離する群の4群に分け、足部肢位と圧負荷を加え動態を観察されました。
測定されている骨間距離については内側楔状骨-第2中足骨間距離(C1-M2)、第1-第2中足骨間距離(M1-M2)を測定されています。
4群ともC1-M2、M1-M2共に足部肢位の変化、圧負荷の有無による有意差はなかったと報告されています。
また、各群間での比較では足部肢位、圧負荷の有無に関わらず、表層切離群と中間層切離群との間でC1-M2、M1-M2共に有意な変化がみられたことも報告しています。
この文献から靭帯性の制動が最も大きいのが中間層の靭帯であることが分かりました。
しかし、今回の検討では骨間距離のみの測定でアーチの高さはみられていません。また、圧負荷も30kgと小さいので実際に荷重している状態と同じではありません。
臨床で活かしていけるよう勉強していきたいと思います。
投稿者:天鷲翔太