今回は肩関節外転位における内旋運動での肩甲骨周囲筋の活動性についてMRIを用いて検討された論文を紹介させていただきます。
結果、筋活動は僧帽筋中部線維と大菱形筋に認められ、肩関節90°外転位での内旋運動に作用する筋であることが示されていました。
オーバーヘッドスポーツを行うアスリートでは肩関節外転時の回旋運動が繰り返される中でoveruseとなって肩甲骨周囲筋の機能不全に至ることがあると思います。動作時の肩甲胸郭関節安定化にむけて僧帽筋中部線維や大菱形筋が機能しやすい状態なのかどうかを肩甲帯の柔軟性や筋力などから評価する必要性を学びました。
投稿者:佐々木拓馬