COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年8月20日月曜日

【文献紹介】膝窩筋腱の機能解剖について

今回紹介させていただく文献は膝窩筋腱の機能解剖について述べられた文献です。

対象
屍膝115
方法
6カ所の膝関節部位(膝窩筋腱付着部前端:A,後端:D,膝窩筋腱中央部前端:B,後端:E,膝窩筋筋腹遠位端の最下部:C,最上部:F)にマーカーを装着。
下腿の内外旋トルクを加えた上で膝関節を屈曲し、組織の変化の観察を行っています。

結果
膝窩筋腱前方線維:膝関節屈曲に伴い緊張し、外旋ストレスを加えることでより強調した。
膝窩筋腱後方線維:は膝関節屈曲に伴い弛緩し、内外旋ストレスを加えても不変した。
筋腹:膝関節屈曲角度に関わらずほぼ一定の長さでした。
これらことから屈曲に伴い膝窩筋腱の前方線維は緊張し,後方線維は腓骨起始部の線維束とともに弛緩することが確認され、また脛骨に外旋ストレスを加えることにより緊張が増すことから,膝窩筋は膝関節における単なる伸筋や屈筋ではなく,基本的には脛骨の内旋筋として作用し,外旋ストレスに対するrestraintとしても働くと筆者は考察していました。膝関節伸展制限を引き起こす1つの原因として膝関節屈伸軸の後方に位置する組織が挙げられます。後方のどの組織が制限になっているのか、単純な伸展以外にどの運動方向が制限されているのか見分けていくには確実な解剖や正常な骨運動について知る必要があることがわかりました。

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