本日紹介させていただく文献はTKA後の深屈曲時の下腿回旋について検討した文献です。
渭川徹秀他:人工膝関節全置換術後の深屈曲時の下腿の回旋について.日本関節病学会誌32(4):449−453,2013
対象はPS型のTKAを施行した156膝です。自然下垂位と他動屈曲にて下腿回旋可動域を測定しています。
結果は以下の通りでした。
屈曲可動域→下垂位:約124° 他動:約136°
回旋可動域→下垂位:約3°内旋 他動:約4°内旋
わずかしか内旋しなかった症例や、外旋した症例を存在したと報告しています。
筆者は結果からTKA後の深屈曲の動態は正常膝で見られるような下腿内旋や外側への亜脱臼などは見られず、下腿回旋方向や量も異なるものであったと述べています。
TKA後の下腿の動態については様々な報告がありますが、機種や術後成績なども異なり、一定の見解が得られていません。
下腿回旋についてだけでも多くの論文があるので、何本も読んでどのような報告が一番多いのか、下腿が外旋する背景には何か因子があるのか調べて見ようと思います。
Staff profile
COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について
整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。
2017年6月19日月曜日
人気の投稿
-
本日は、足関節の浸出液と単純X線像との関係性について述べられた文献を紹介します。 Richard Towbin et. al:AJR 134:985-990,May 1980 本文献では、外傷をはじめとした患者の距腿関節のレントゲン所見からわ...
-
本日は Bertolotti症候群について紹介させて頂きます。 Bertolotti症候群は1917年にBertolottiが提唱した症候群であり,最尾側の腰椎横突起が肥大し仙骨との 間に関節を形成,あるいは骨癒合した症例に腰痛が生じる症候群とされています。 ...
-
今回は、腱板断裂肩における上腕二頭筋長頭腱の病態と処置について記載されている論文を紹介したいと思います。 近年、鏡視下手術が普及してきておりLHBの損傷に伴う疼痛が再認識されてきているためLHBの腱固定または切離の適応が拡大しています。 臨床上でも腱板断裂に伴う...
-
臨床において膝関節疾患の方に対して半月板の可動性を意識して評価、治療を行うことが増えました。膝関節内を勉強する機会もあり、半月板周囲構造と膝OAにについて調べています。 論文をまとめると、 Purpose 本研究の目的は、( 1 )半月板逸脱について説明( 2 )その画像的特徴...
-
今回は小胸筋の停止についての解剖学的研究についての文献を紹介します。 吉村英哉ら:小胸筋の停止についての解剖学的研究 肩関節 2007 ;31 巻 第 2 号 小胸筋は第 2 ~ 5 肋骨の前面に起始し、肩甲骨の烏口突起に停止します。作用...
