2017年6月開催−第117回定例会− 「腱板断裂修復術後再断裂を防ぐ工夫と考え方」

講師:團野翼 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年6月24日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:6月1日から開催2週間前まで



2017年4月10日月曜日

【文献紹介】小胸筋の停止異常と烏口上腕靭帯との関係について






 

 本日紹介する文献は、小胸筋の停止異常と烏口上腕靭帯との関係について実際のご遺体を使い肉眼解剖を行った研究です。その中でも、小胸筋の停止異常について紹介させていただきます。





肱岡ら:小胸筋の停止異常と烏口上腕靭帯との関係について 
―肉眼解剖による検索より― 肩関節 Vol.151991No.1
 
 対象はご遺体53例、106肩(男性38例、女性15例)を用いて小胸筋の停止異常について検索しました。
 

 結果の一部を紹介させていただきます。小胸筋の停止異常については、Seibによる小胸筋の停止異常は烏口突起を超えて関節包および臼蓋に停止する2通りの停止異常があるとの報告や、過去にも多数の報告が散見されます。しかし、著者らは臼蓋に停止する靭帯は問題にせず、関節包へ停止するもののみを検索し、小胸筋の関節包への停止を4型に分類しています。
1型:烏口突起に停止するもの
2型:烏口突起には停止せず関節包へ直接停止するもの
3型:小胸筋の一部が烏口突起を超えて関節包に停止するもの
4型:小胸筋は烏口突起に停止するが、烏口突起から関節包に残存腱と考えられる靭帯が
認められたもの
全体としての停止異常は106肩中39肩でみられ、女性に多く観察されたと報告しています。
 
このことから、小胸筋の停止部が烏口突起だけでなく関節包にまで及んでいる場合があることを学びました。今後は小胸筋の停止異常が存在している可能性を考え、評価・治療に活かしていきたいと思います。
 

投稿者:鷲見有香

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