2017年10月開催−第119回定例会− 「腰痛⑴ 屈曲時痛の解釈と評価のポイント」

講師:團野 翼 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年10月28日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:10月1日から開催2週間前まで



2015年11月13日金曜日

文献紹介:「後方進入法THAの脱臼予防における後方軟部組織修復の重要性」

本日は文献を紹介させて頂きます。

後方進入法THAの脱臼予防における後方軟部組織修復の重要性
整形・災害外科 2013 56 1247-1252





後方進入法THA後の脱臼予防については、
・ステムの回旋調節
・後方軟部組織修復
・大径骨頭の使用
など様々な研究がされています。


今回、紹介する文献はこのうち後方軟部組織修復を中心に解説されており、股関節の短外旋筋群の機能解剖と外閉鎖筋修復の重要性などが書かれています。


内閉鎖筋は、屈曲0度で内旋すると強く緊張するが、90度屈曲位ではあまり緊張しません。
外閉鎖筋は、どちらでも強く緊張します。股関節屈曲位での内旋制動には、外閉鎖筋が重要であることを示しています。



著者の後方軟部組織修復の方法としては、股関節中間位、約30度屈曲位で、梨状筋、共同腱、外閉鎖筋をそれぞれ関節包とともに大転子後方付着部に強度の強い非吸収糸3本を用いて逢着しています。


この研究では、外閉鎖筋修復を行った例と行わなかった例において、術後の股関節可動域を継時的に比較し検討しています。


結果、内旋可動域は修復により制限されることはなく1年まで維持されることが分かった。
内旋以外の可動域への有意差はなかった。
術後脱臼発生率は、調査した188股中、修復を行わなかった1例のみに脱臼を認めたが、修復を行った例では発生していない。としています。


この文献から、後方軟部組織修復(外閉鎖筋修復)をすることで、術後に可動域制限を生むことなく脱臼予防ができるのではないかということが示唆されています。もちろん、脱臼の原因はこれ以外にもありますが、理学療法を実施していくうえで、これらの知識を持ち脱臼のメカニズムを理解したうえで、動作指導などを行っていく必要があると思います。




投稿者:一志 有香

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