2017年8月開催−第118回定例会− 「膝OAにおける歩行時痛の解釈」

講師:為澤一弘 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年8月19日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:8月1日から開催2週間前まで



2015年11月7日土曜日

損傷靭帯の修復過程

今回は、臨床スポーツ医学の2015年9月号に掲載されている
「損傷靭帯の修復過程」についての論文を紹介させていただきます。
片岡善明ら:損傷靭帯の修復過程.臨床スポーツ医学vol32,No9.830-834,2015



この文献では、膝関節の靭帯の中でも、関節内靭帯であるACLと、関節外靭帯であるMCLにおける修復時期の違いについて述べられています。

家兎を用いてそれぞれの靭帯損傷モデルを作製し、保存的な経過における靭帯修復に伴う関節の不安定性を評価したところ、ACLでは継時的に不安定性が増大していくのに対して、MCLでは12週で正常膝の1.3倍程度まで改善したとされています。

また、最大破断荷重に関しては、ACLでは12週で40%程度まで改善するものの、その後は改善が見られないのに対して、MCLでは12週で60%まで右肩上がりで改善したとされています。

関節外靭帯であるMCLに対して関節内靭帯であるACLは損傷部のフィブリン形成や維持がなされないこと、滑液の存在が細胞増殖を抑制すること、構成細胞自体の内因性相違などが修復しにくい原因として挙げられています。

これらのことを通して、ACLとMCLにおける保存適応と手術適応の相違について改めて学ぶことができたと同時に、負荷量や許容できる動作を考える一知識となりました。
理学療法を実施していく上で修復過程やその程度を知ることはとても大事なことなので、これからも知識を深めていこうと思います。

投稿者:為沢一弘

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