COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年6月11日木曜日

方形回内筋について



Journal of Hand Surgery 21B:6:714-722

 
本日は、方形回内筋について述べられた文献を紹介します。

本文献では、浅頭・深頭の2頭ある方形回内筋について、それぞれの起始・停止、形態、機能について報告されています。

一般に、浅頭は尺骨の背尺側上の短い腱から起始し、橈骨の掌側面に向かって幅広く付着します。深頭は、浅頭よりもわずかに掌側寄りに起始し、遠位橈尺骨間を走行して橈骨の尺側部および、遠位橈尺関節の関節包に付着します。

方形回内筋の深頭は、筋電図試験にて、前腕回内・回外・グリップ時のいずれの自動運動時にも筋活動を認めたことから、遠位橈尺関節の離開を防止するための動的スタビライザーとしての役割を担っていると述べています。

遠位橈尺関節に不安定性を認める症例には、日常生活動作指導やテーピングによる固定の他、方形回内筋の深頭を意識したグリップ運動も有効かもしれないと感じました。

 

投稿者:竹下真広

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