COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年6月11日木曜日

肩甲上腕リズムの臨床応用について

本日の論文は肩甲上腕リズムの臨床応用についてです。
福島 秀晃ら:肩甲上腕リズムの臨床応用を考える.関西理学.Vol13:23-32.2013

肩甲上腕リズムは1934年にcodmanが上肢挙上に対する肩甲骨の回旋運動の連動をScapulo-Humeral Rhythmと提示し、Inmanにより上腕骨の挙上に対し肩甲骨が2:1で動くという研究がなされました。
 本論文では、臨床においてどのように活かすかの疑問を提示し、治療展開をどのように行っていくか考察されています。研究事項としては、肩関節挙上時の鎖骨・肩甲骨の運動、上肢挙上時の肩甲帯周囲筋の筋活動、また体位別での筋活動など、上肢の運動に対する研究により、肩甲上腕リズムについて多方面的に考察されています。
 本論文を読み、肩関節周囲炎や肩関節拘縮など肩関節に障害を持つ患者さんを診させて頂く際には、どのような挙上動作を行っているかを観察し、肩甲骨や鎖骨の動きを十分に把握する事が重要だと感じました。また、疾患ごとで特異的な動作にあわせたアプローチを、本論文の様に詳細な運動学的結果をもとに考えていく必要性を感じました。

投稿者 中井亮佑

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