2018年11月開催−第129回定例会− 「スポーツ障害シリーズ〜肘関節障害(投球障害)に対する評価のポイント」

講師:永井教生 先生(京都下鴨病院)
日時:平成30年11月24日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:11月1日から



2018年5月31日木曜日

【文献紹介】腱板不全断裂を伴う肩関節拘縮の特徴について

  本日の論文は、腱板不全断裂を伴った肩関節拘縮例の特徴を臨床所見と画像所見の観点から調査されています。



対象は肩関節拘縮で棘下筋腱不全断裂を認めた症例30(T)と腱板損傷を認めない症例30(C)です。2群間で可動域と筋力、画像上より得られる関節包の大きさ(anterior,posteriorおよびinferior pouch)を比較検討されています。また関節包の大きさと可動域との相関も調べられています。

各項目において2群間に有意差は認められず、関節包の大きさと可動域の相関にのみ違いが認められたと報告されていました。T群ではinferior pouchの大きさと外転可動域にのみ正の相関を認め、C群ではinferior pouchと外転、外転位外旋可動域の間に正の相関を、CTDとの間に負の相関を認めたとの結果が示されています。

筆者は2群の共通点から拘縮例ではinferior pouchの拡大が可動域改善につながること、腱板不全症例においては関節包の大きさと相関を認めた項目が少なかったことから関節包以外の因子(損傷部周囲の癒着など)によって可動域制限が生じていると考察していました。
同じ拘縮患者でも病態はそれぞれ異なっていて、それら病態の違いを見逃さないよう評価して治療へと展開していくことの大切さを改めて感じました。少しでも自分の治療成績を高められるよう日々精進していきたいと思います。

 
投稿者:佐々木拓馬

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