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2016年8月16日火曜日

【文献紹介】膝屈筋腱によるACL再建後の屈筋筋力の回復について

本日は膝屈筋腱によるACL再建後の屈筋筋力の回復について検討された文献を紹介させていただきたいと思います。





佐藤ら:膝屈筋腱による前十字靭帯再建術後の屈曲筋力の回復 東日本整災会誌・20巻:603-6062008


膝屈筋腱を用いた前十字靭帯(以下ACL) 再建術後の膝屈筋力の回復は良好であることが報告される一方で腱採取後の影響として深屈曲位での屈曲筋力の低下が報告されています。筋力評価は等速性運動での計測が多く、Hand Held Dynamometer(以下HHD)による筋力評価の報告はないことから今回検討されるに至っています。


対象は半腱様筋腱・薄筋腱を用いて解剖学的2重束再建術を施行した23例で、筋力評価時期は術後260.0±22.3日です。HHDを用いて腹臥位での膝屈曲30度、90度肢位における等尺性収縮による筋力測定を行われています。


結果は30度屈曲位、90度屈曲位の両方で健側よりも患側で低値を示すものとなり、患・健側比は90度屈曲位の方が30度屈曲位よりも低値を示したと報告されています。


この文献では膝関節深屈曲筋力の回復が不十分であることが言われていますが、日常生活では影響が少ないと考えられています。しかし、一部のスポーツや職業によっては必要な筋力となることも考えられます。また、今回はCybexなど特殊な機器を用いていないことから臨床でも評価しやすいのではないかと思います。
 今回はACL再建術後の膝関節屈曲筋力についてでしたが、疾患や術式によってどのような回復過程を辿るかを把握することも大切であると改めて感じました。



投稿者:天鷲翔太

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