COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年9月18日火曜日

【文献紹介】体幹固定の違いと股関節の確度の違いによって大腿四頭筋にどのような影響を及ぼすか

本日は体幹固定の違いによって大腿四頭筋セッティング下肢筋力筋活動にどのような影響を及ぼすかについての文献紹介をさせて頂きます。
臨床において、大腿四頭筋セッティングは関節運動を伴わない運動として廃用性筋委縮や筋力維持などを目的に行われています。

・方法
背面支持のある股関節屈曲15°、65°
背面支持のない115°
3条件で、各筋の最大随意等尺性収縮時の筋活動を計測しています。
筋活動の測定筋は大腿直筋、内側広筋、外側広筋、半膜様筋、大腿二頭筋、大殿筋の計6筋です。
 ・結果
 背面支持のある股関節屈曲65°においてセッティング力、大腿直筋、内側広筋、外側広筋の活動が最も高値を
 示したと報告されている。また、下肢後面の3筋に関しては有意な差は認められなかったと報告されている
 
大腿四頭筋セッティングでは体幹や股関節のみではなく、足関節の角度によっても筋活動が変化するとの報告もあるため、個々の目的に合わせた肢位で実施する必要性を感じました。また、今回紹介させて頂いた文献は3条件のみですが、臨床においては患者の状態や制限・ope後の時期によって様々な肢位で行う機会があることが考えられます。よって、各筋の特性を理解した上で、四頭筋セッティングを指導することが重要であることがわかりました。


事柴 壮武 他:体幹固定性の違いと股関節角度の変化が大腿四頭筋セッティングの下肢筋筋活動に及ぼす影響.理学療法の臨床と研究 2013(22);p21-24


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