2018年5月開催−第125回定例会− 「スポーツ障害シリーズ〜膝関節障害②(ACL・半月板損傷)に対する評価のポイント」

講師:堀内奈緒美 先生(京都下鴨病院)
日時:平成30年5月26日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:2018年5月1日から開催2週間前まで



第4回ベーシックセミナー「股関節疾患における機能解剖学的触診と治療」

日時:平成30年7月15日 日曜日 10時開始 17時終了
会場:登録会館(京都市中京区)
定員:100名(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員・会員外ともに4000円
参加申込受付期間:定員に達したため募集を終了しました。
キャンセル待ちをご希望の場合は下記アドレスまで希望の旨をご連絡下さい。また、キャンセルが出ない場合、こちらから追加でご連絡はできませんのでご了承ください。
(キャンセルが出た場合の連絡は何日前までならお待ちいただけるかもご記入いただけると幸いです)
キャンセル待ち希望用アドレス:seireha.basic@gamil.com

2017年10月29日日曜日

【文献紹介】大胸筋と小胸筋の筋線維の走行からみた運動療法


今回紹介させていただく文献は大胸筋と小胸筋の筋束の構成について検討された文献です。


荒川高光:大胸筋と小胸筋の筋線維の走行からみた運動療法.理学療法学37(4):203〜206,2010

対象は解剖遺体21体37側です。大胸筋と小胸筋の筋束構成を支配神経とともに詳細に観察しさらに大胸筋と小胸筋の筋束構成を骨格模型上にゴム紐を張って再現し、上肢の肢位を変えた際の筋束構成の変化を調べています。
結果は以下の通りです。
【大胸筋】
鎖骨部線維:鎖骨内側前面から外下方へ走行し、大結節稜の最も遠位に付着していました。
胸肋部線維:鎖骨部線維の深層を外側へと走行。胸肋部線維の中でも下から起始する筋束が上から起始する線維よリも後方かつ近位へと停止していました。
腹部線維:腹直筋鞘前葉から外側上方へと走行し、後面に折り返る構造をし、筋束がポケット状になっていました。
肩関節90°屈曲すると大胸筋の鎖骨部線維と胸肋部線維の間にあったねじれ構造が消失し、腹部線維はほぼ全ての筋束が平行に並びました。
【小胸筋】
小胸筋を貫いている神経を境に上部筋束と下部筋束に分け、発達度や重なり方から見て2つのタイプに分類しました。
Type1
下部筋束が主体となり、上行して烏口突起へと停止します。
上部筋束は比較的外側へと走行し、下部筋束ぼ停止腱へと付着していました。
ねじれ構造は見られませんですた。
Type2
上部筋束は下部筋束の前へと重なり、下部筋束の停止腱の表面を走行し、下部筋束よりも外側へと停止し、ねじれ構造を呈していました。
骨模型でType2の筋束を再現し、ねじれ構造が消失するポジションを探した結果、肩甲骨の上方回旋、前方突出で消失しました。

ねじれ構造が消失した肢位である90度屈曲位かつ肩甲骨前方突出、上方回旋位はスポーツ場面においても多くみます。スポーツ動作時のポイントはその後に大胸筋と小胸筋を強く使用することを必要とする肢位でもあります。肩関節90度屈曲位かつ肩甲骨前方 突出・上方回旋位をとり,そこからすべての筋線維の収縮力を 動員して,その後の活動を行っているのかもしれないと筆者は考察しています。


90度屈曲位かつ肩甲骨前方突出で大胸筋・小胸筋のねじれ構造が消失し、かつ伸張されることから90°程度の可動域制限の位置要因としてねじれ構造の消失に至っていないことが予測できます。これが可動域制限であった場合、どのような所見が取れるのか機能解剖を踏まえて考えていく必要がある感じました。

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