前回に引き続き、Debeyre-Patte変法の短期治療と手術適応について記載されている文献を紹介します。
大・広範囲腱板断裂に対しての手術はMcLaughin法、筋移行術や鏡視下パッチなどが報告されていますが再断裂が生じる危険性が高いと報告されています。
この文献では、大・広範囲腱板断裂に対してDebeyre-Patte変法を行い、術前・術中及び術後の断裂腱の評価を行い、短期治療成績について検討されています。
広範囲腱板断裂の治療成績を向上させるためには、術前の腱板断端部位とその質を評価し術中の断端の滑動性が重要だと報告されています。
Debeyre-Patte変法では、腱板の滑動性を腱全体で行うことができるメリットがあります。
今回の文献の結果では、術前腱板断端が関節窩付近であり、脂肪変性がGrade2,3であればDebeyre-Patte変法によって術後腱板修復も良好で機能的にも問題なく、術後経過は良好であったと報告されています。
前回にも記載せて頂いたのですが、Debeyre-Patte変法の考え方は腱板断裂後の症例に対する運動療法を行う上でも重要な考え方だと思います。
如何に腱板に負荷をかけずに理学療法を行えるかで再断裂が生じる危険性を減少させることができるのではないかと考えています。再断裂を生じる症例を減少させていくためにも解剖学や治療過程を考えた治療を行えるよう心がけたいと思います。
投稿者:団野翼
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