本日、整形外科リハビリテーション学会のシンポジウムが行われました。
今年のテーマは『殿部痛を考える』です。
各シンポジストの先生方がご講演され、その後に座長の先生方が議題を提供し、ディスカッションを行う形でした。
今回は殿部痛ということですが、殿部痛と言っても様々な要因があるかと思います。
各シンポジストの先生が実際に経験された症例について、どのように評価し疼痛を解釈していったのかを分かりやすく説明されました。
殿部痛は殿部の軟部組織由来、腰部、腰仙部、股関節等々、疼痛の要因となる組織や関節は多岐にわたるかと思います。
私自身、臨床で疼痛の原因が分からず、評価を重ねていくことが多々あります。
しかし、ただ闇雲に評価を行っても疼痛の原因は分からないと思いますし、実際に分からないと言うことが何回もありました。
当然のことですが解剖学的な知識はもちろん、疼痛が発生するメカニズムが分かっていなければ、ただ評価を行っていても分からないと思います。
今回のシンポジウムでは各シンポジストの先生方が実際の症例を通して、解剖学的な背景からどのように疼痛が発生するのかを考察し、治療する様子を詳しく知ることが出来ました。
また、講演後のディスカッションでは先生方が評価、考察する際に気をつけるポイントや考え方を深く知ることが出来ました。
今回のシンポジウムに参加し、得た事を明日からの臨床で活きるよう勉強していきたいと思います。
Staff profile
COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について
整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。
2019年12月9日月曜日
人気の投稿
-
文献紹介 大腿骨転子部骨折において後外側支持欠損が lag screw sliding に与える影響 (徳永真己・他 : 骨折 第35巻、98-102、2013) 大腿骨転子部骨折をshort femoral neck (SFN) で...
-
本日は最近読んでいる雑誌の紹介をさせていただきます。 「股関節鏡視下手術の実際-股関節スポーツ損傷に対するアプローチ-臨床スポーツ医学2012」 です。 近年では股関節痛を有する患者に対するアプローチの一つとして股関節鏡が発展してきています。特に米国では年間手術件数...
-
参加申し込みが開始されるまで、まだ3日ほど期間がありますが、 京滋支部京都会場代表世話人の小野志操先生がご講演される、9月12日(金)の第1回「肩関節の解剖学と運動学」に引き続いて、10月10日の第2回研修会では「肩関節拘縮の評価と治療 〜肩上方組織を中心に〜」をテー...
-
今年度の京都支部の年間スケジュールが完成致しました。 今年度の京都支部の活動は、例年通り 奇数月 に開催される2ヶ月に1回の定例会(症例検討会とレクチャーを実施)に加え、新たな試みとして 偶数月 に 触診勉強会 を開催する予定です。 今年度の触診部位のテーマは股...
-
本日は Bertolotti症候群について紹介させて頂きます。 Bertolotti症候群は1917年にBertolottiが提唱した症候群であり,最尾側の腰椎横突起が肥大し仙骨との 間に関節を形成,あるいは骨癒合した症例に腰痛が生じる症候群とされています。 ...