第3回ベーシックセミナー参加申込

テーマ:「肩関節拘縮における機能解剖学的評価と触診」
日時:平成29年7月23日 日曜日 9時30分受付、10時開始、17時終了
会場:京都社会福祉会館4階ホール
定員:100名限定(要事前申込、先着順)
参加費:3,000円(会員・会員外とも)
※LINE@スタンプ10Pある方は無料
※専門理学療法士制度ポイント認定研修会申請中
参加申込受付期間:5月8日午前0時〜定員になり次第締切



2017年5月開催−第116回定例会− 「腱板断裂に対する保存療法の可能性」

講師:中井亮佑 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年5月27日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:5月1日から開催2週間前まで5月3日に定員に達したため締め切りました



2014年11月16日日曜日

手根管症候群の発生要因

今回は手根管症候群に関する文献についてです。

松崎昭夫:手根管症候群手術中に見られた横手根靭帯・正中神経・指屈筋総腱滑液鞘の変化—手根管症候群発症メカニズムの一考察—,整形外科と災害外科,59:(2)231-234,2010.





この文献では実際に手根管開放術を施行された305例の術中所見を元に、手根管症候群にみられる特徴的な所見や、手根管症候群の発症する原因について考察し、述べられています。


手根管症候群は横手根靭帯の肥厚や正中神経との癒着、滑膜の肥厚、屈筋腱鞘の肥厚や癒着などにより生じるとされています。


その中でも、手根管断面は手根管入り口部から2〜2.5cmの部分で最も狭くなるとされており、横手根靭帯は第3中手骨底近位と有頭骨遠位部で最も膨隆しているとされ、両部はおおよそ同じ位置であると述べられています。
正常でもこのような構造をしていることに加えて、この靭帯の肥厚が加わるとより神経を圧迫するリスクが増大することが予想されます。また、この横手根靭帯肥厚部では、その深層に正中神経が存在し、さらにその深層には 示指・中指の浅指屈筋、さらに深指屈筋が順に配列しています。
横手根靭帯による表層からの圧迫に加えて、浅指屈筋の過緊張状態での指や手関節の屈曲による深層からの度重なる圧迫が正中神経を絞扼する原因として最も多いと述べられています。
また、症例によっては、正中神経のすぐ横に長母指屈筋や虫様筋が存在し、それらが神経を圧迫する要因のひとつであるとも述べられています。

正中神経の保存療法では、手根管内圧を減少させること、神経の圧迫を緩和すること、神経との癒着を剥離することが重要であるとされていますが、この文献から、手指の屈筋の緊張を緩和することも正中神経への圧迫を軽減することの一助となると考えられ、機能的な神経絞扼による手根管症候群では理学療法が有効であることが示唆されるひとつの文献であると思われます。



投稿者:為沢 一弘


 

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