COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年3月12日木曜日

尺骨鉤状突起に付着する軟部組織について


Dori J,et al.:Soft Tissue Attachments of the Ulnar Coronoid Process.CLINICAL ORTHOPAEDICS AND RELATED RESEARCH no.320 1995,pp154-158 

本日は、尺骨鉤状突起の骨折で使用されることの多いRegan-Morrey分類と、鉤状突起に付着する内側側副靭帯前斜走線維や前方関節包、上腕筋の付着部について述べられた文献を紹介します。 

Regan-Morrey分類は、骨折した鉤状突起を骨片の高位によってタイプ別に分けた分類です。鉤状突起先端近くの骨折はタイプ、鉤状突起高の50%以下の骨折はタイプ50%以上はタイプとなるわけですが、Zone C(タイプⅡとⅢの間の領域)に付着部を持つ内側側副靭帯前斜走線維や前方関節包、上腕筋は、タイプⅡ骨折でこれら軟部組織の損傷が予想され、タイプⅢではそれらが付着部で損傷する可能性は低いと著者らは述べています。 

 現在担当している症例はタイプⅢにあてはまり、手術に際して受傷後の肘関節は、内反、外反ストレスにより大きな不安定性は認めなかったそうです。また、骨折した鉤状突起の大きな骨片については、プレート固定されたことで腕尺関節の安定性は再獲得されましたが、受傷時に肘関節は後方に大きく脱臼したことで後方関節包が損傷し、術後の可動域の獲得に難渋しています。

手術によって骨性の支持は再獲得されましたが、複雑な骨折を伴ったことから、今後も関節の不安定性に注意しながら可動域を獲得できるよう、慎重にリハビリをすすめていこうと思います。

 

投稿者:竹下真広

2015年3月8日日曜日

第8回 下鴨整形疾患フォーラムのご案内



平成27年3月14日に、私が勤務している京都下鴨病院が主催する下鴨整形疾患フォーラムが開催されます。
今回で早くも8回目を迎えることになります。

場所は二条城前のANAクラウンプラザホテル2階の平安の間です。

今回は、「反転型(リバース型)全人工肩関節置換術について」をテーマに講演が行われます。


一般演題:「当院における肩関節治療ー反転型(リバース型)全人工肩関節置換術の小経験を含めてー」森大祐先生(京都下鴨病院)


特別講演:「リバースショルダーを導入して -広範囲腱板断裂における神経障害合併例を含めて-」落合信靖先生(千葉大学大学院医学医学研究科整形外科学)


反転型全人工肩関節置換術は、昨年の春から日本でも認可が下りて、少しずつ行われるようになってきており、当院でも、腱板広範囲断裂の患者様などに対して手術が行われてきています。
まだまだ新しい分野なので、術後のリハビリテーションにおいても介入方法について、考察を重ねていく必要性があると思われます。


参加費は1000円で、コメディカルも参加可能です。
また、講演会後には立食形式の情報交換会も企画されております。


残念ながら、今回私は別の研修会に参加しているため、お二人のお話を聞くことはできませんが、これからも目にする機会が増えてくる手術になるため、ご予定の空いている先生方がおられましたら、是非とも参加されることをお勧め致します。


投稿者:為沢 一弘


2015年3月1日日曜日

第97回京滋支部定例会

本日、第97回整形外科リハビリテーション学会京滋支部の定例会が開催されました。
京都支部では、症例検討1題と、レクチャー2題が行われました。まず竹下真広先生による「肘関節脱および粉砕骨折の一症例」についての症例検討が


症例検討は、京都下鴨病院の竹下真広先生による「肘関節脱臼および粉砕骨折の一症例」についてでした。
症例は、肘関節の脱臼骨折に尺骨近位の粉砕骨折、橈骨頭の骨折を合併し受傷された患者様で、屈曲可動域が拡大していかないことに関して悩まれていました。
骨折の受傷機転や骨の形態、特に損傷している組織などを考察し、屈曲可動域を拡大する上で重要となる組織と、その組織にアプローチする上で必要なアプローチの仕方について討論が行われました。




その後、症例検討の討論の結果を元に、京都下鴨病院の一志有香先生が触診のレクチャーを行って下さいました。
内容は「上腕三頭筋の触診」で、その中でも討論の中で特に重要であるとされた内側頭に重点をおいて行われました。





最後は、京都下鴨病院の永井教生先生が、「肩関節のMRIのみかたの検討」という題でレクチャーして下さいました。
内容は、肩関節のMRIを読影する上で必要な肩関節の解剖と、MRIの基礎知識、なぜMRIを見れるようになった方が良いのかなどをご説明いただいた上で、正常な肩のMRI画像と異常なMRI画像がどう見えるかについてわかりやすく教えていただきました。
その後、実際の腱板断裂の症例のMRIを提示し、どの組織がどのような状態になっているかを考える機会をいただきました。


今回は、少人数ではありましたが、細かいところまで討論し合い、意見を出し合えたことで、有意義な会にすることができました。参加していただいた先生方、どうもありがとうございました。


3月は、14、15日に関西ブロック全国研修会が開催されます。
http://ohmi-rigaku.jimdo.com/関西ブロック全国研修会/



次回、定例会は4月に開催予定です。
内容が決まり次第更新いたしますので、新ホームページよりご確認下さい。
http://ohmi-rigaku.jimdo.com




投稿者:為沢 一弘


 

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