本日紹介させていただく文献は腱板の機能についてX線を用いて年齢別に検討された文献です。
上里元他:加齢に伴う腱板機能のX線学的検討.肩関節20(1):127−130,1996
対象は非検査側に肩関節障害がある患者の反対側30肩です。
撮影方法は下垂位とscapula planeでの45°挙上位で撮影されています。
X線からcuff indexを算出し、年代別に比較しています。
結果は加齢に伴いcuff indexの値は上昇した結果となりました。
筆者は加齢に伴いcuff indexが上昇した要因として三角筋と棘上筋のforce coupleの破綻により、相対的に腱板機能が低下するためもと考察しています。
今回紹介させていただいた文献から、X線より所見からcuff indexが増加が確認でき、腱板の機能低下が予測されることがわかりました。
force coupleの破綻の要因としては腱板の損傷、変性、拘縮が考えられると思います。
臨床では損傷、変性、拘縮または別の要因の何によってforce coupleが破綻しているかを見極める必要があると思います。
損傷や変性に関しては MRIやエコーでの評価が有用であると考えています。
拘縮に関しては触診で見極める必要があると考えています。どことの組織間で拘縮が生じているのか、それが癒着による滑走障害なのか、スパズムによるものなのかなど丁寧に評価するよう心がけています。
まだ触診技術に関しては未熟な点が多いため詳細な評価ができるよう触診の練習をしていきます。
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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。
2017年6月25日日曜日
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