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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年5月3日日曜日

肩甲下筋腱断裂に対する関節鏡下Suture-bridge法について


今回は肩甲下筋腱断裂に対する関節鏡下Suture-bridge法についての文献を紹介させていただきます。

 
酒井忠博ら:肩甲下筋腱断裂に対する関節鏡下Suture-bridge

 JOSKAS. Vol40. No1. 2015


肩甲下筋は腱板の中で唯一前方に位置し、肩関節の前方安定性に寄与しながら、主に内旋に働きます。また肩甲下筋にはいくつかの筋内腱が存在し、これらを中心に羽状筋の形態をしています。これらの筋束は、肩関節のあらゆる肢位変化に対応して前方の安定性に関わるとされています。さらに腱板の中で最大・最強で腱板全体の力の約50%を担っているとも言われています。

 本研究においては、肩甲下筋腱断裂に対する関節鏡下Suture-bridge法の術後成績と上腕二頭筋長頭腱の不安定性の検討をされています。また、上腕二頭筋長頭腱以外にも他の腱板との合併損傷やSingle-row法とDouble-row法とSuture-bridge法のそれぞれの問題点についても検討されています。

病態の理解はもちろんのこと、どういう手術を行ったのか、その術式はどういった特徴があるのかをしっかり把握しておくことの重要性を感じた文献でした。理学所見や画像所見・術式の特徴を踏まえた上でのそれぞれの患者様に合わせた理学療法を行うことを心掛けていきたいと思います。
 
投稿者:吉田雄大

 

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