COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年5月1日金曜日

三角筋を支配する腋窩神経枝について

本日は三角筋に焦点を当てた腋窩神経枝の走行についてです。

SOMSAK LEECHAVENGVONGS : 
Surgical Anatomy of the Axillary Nerve Branches to the Deltoid Muscle
Clinical Anatomy,Vol28,118-122,2015

腋窩神経は腕神経叢全体の6%を占める神経であり、上腕骨頸部骨折や肩関節脱臼などによって障害される神経です。三角筋は腋窩神経に支配される筋であり、日常生活において肩関節を外転させる機能を持つ筋です。
 本論文では、腋窩神経の解剖学的特徴と個人差、また、個人差による三角筋の神経支配の違いについて述べてあります。
 三角筋は前部線維、中部線維、後部線維に分けられ、それぞれ筋の機能が違います。そのため、腋窩神経の一部が損傷されると三角筋の一部の機能が低下することが考えられます。腋窩神経の走行を理解し、外傷などによる神経損傷が患者さんの機能面にどのような問題を抱えるかを予測し理学療法を行うことが重要であると考えます。今回の論文では筋枝(運動枝)の話が中心でしたが、知覚枝についても詳細に解剖を理解し考察する必要性を感じました。

投稿者 中井亮佑

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