SOMSAK LEECHAVENGVONGS :
Surgical Anatomy of the Axillary Nerve Branches to the Deltoid Muscle
Clinical Anatomy,Vol28,118-122,2015
本論文では、腋窩神経の解剖学的特徴と個人差、また、個人差による三角筋の神経支配の違いについて述べてあります。
三角筋は前部線維、中部線維、後部線維に分けられ、それぞれ筋の機能が違います。そのため、腋窩神経の一部が損傷されると三角筋の一部の機能が低下することが考えられます。腋窩神経の走行を理解し、外傷などによる神経損傷が患者さんの機能面にどのような問題を抱えるかを予測し理学療法を行うことが重要であると考えます。今回の論文では筋枝(運動枝)の話が中心でしたが、知覚枝についても詳細に解剖を理解し考察する必要性を感じました。
投稿者 中井亮佑