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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2019年1月26日土曜日

【文献紹介】肩関節周囲炎による夜間痛が関節可動域の予後に及ぼす影響

本日は、肩関節周囲炎による夜間痛が関節可動域の予後に及ぼす影響を検討した論文を紹介させていただきます。



 高橋康弘、振甫 久ら 他:肩関節周囲炎による夜間痛が関節可動域の予後に及ぼす影響 51回日本理学療法学術大会



対象は肩関節周囲炎と診断され機能面改善に至るまで運動療法を施行した40名(女性26名、男性14名、年齢65.5±10.8歳)。夜間痛は発症から消失までを週単位で記録し、夜間痛期間と屈曲・外転・外旋の可動域改善率、結滞差(脊椎の個数)について検討されています。

結果ですが、外旋改善率は夜間痛が長期に及ぶほど低くなるが、その期間が4週以内に治まれば予後が良いと示されていました。この結果をふまえて筆者らは炎症による夜間痛が続くほど烏口上腕靭帯と腱板疎部の関節包は肥厚し、伸張性が低下して予後に影響するのではと考察されています。

今回の報告では、夜間痛が5週以上続くと特に外旋改善率の予後が悪くなることがわかり、改めて早期に夜間痛を消失させることの重要性を学びました。注意深く問診し夜間時痛が発生する機序や対処法をさらに勉強し、臨床に役立てていきたいと思います。




投稿者:小林 駿也


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