今回は、「モーションキャプチャーシステムを用いた肩関節の三次元運動解析」について記載されている文献を紹介したいと思います。
この文献では、モーションキャプチャーシステムを使用して、肩関節の運動解析を行っています。
健常成人15名を対象としており、触診によりランドマークを同定しマーカーを貼付し、下垂位中間位から最大挙上位に至る一連の動作を撮影されています。
その解析から上腕骨軸の挙上に伴う回旋の変化を示されています。
結果ですが、挙上に伴う回旋は初期に内旋が先行して生じ、その後外旋運動が生じると報告されています。
臨床においては、この運動を理解した上で肩関節の操作を行い挙上角度によって回旋方向の誘導を変えていくことが重要ではないかと感じました。
投稿者:団野翼