T Bradley al : Subscapularis insufficiency and the risk of shoulder dislocation after reverse shoulder arthroplasty . JBJS 18 ; 892-896 . 2009
RSA後のリスクとして再脱臼が多く報告されていますが、本日紹介する論文は再脱臼の原因について調査されています。
本文献の筆者は、肩甲下筋が修復の有無に着目しています。RSAを施行された症例のうち5%程度の症例が再脱臼し、その全症例において術中に肩甲下筋の修復が不可能であったとされています。さらに術前から脱臼を反復している症例や上腕骨近位端に偽関節があるなど、合併症を全症例が有していたとされています。このことから、RSAの理学療法を行う上で、術中にSSCの修復が可能であったか、合併症は存在するのか、を確認することは再脱臼のリスク管理の一つとなることがわかりました。
投稿者:中井亮佑