理学療法士は、rTSA術後のリハビリに影響を及ぼし得る、インプラントのタイプや残存した腱板の状態、総体的なコンポーネントの安定性などの要因を把握する必要があります。
rTSA患者を治療する際には、特に①関節の保護、②三角筋機能、③肩関節術後の機能的予後の確立 の3つを考慮すべきと述べています。
①
術後の脱臼を回避するために適切なポジショニングや運動が必要である。結帯動作のような肩関節伸展位から内転・内旋方向の運動はコンポーネントが前下方に脱臼する可能性があるため、特に術後12週までは要注意のようです。
②
欠損した腱板筋群を補うために、肩甲帯周囲筋や三角筋機能の向上が重要であるようです。
③
少なくとも105°の自動挙上角度は獲得できるが、健側肩と同等の自動挙上角度の獲得は期待できず、肩自動屈曲において外旋筋力の弱化が問題になるため、小円筋の機能が重要であるようです。
現在rTSA患者を一症例担当させていただいております。まだまだ勉強不足なので、たくさん文献を読んで良好な経過が得られるよう頑張ります。
投稿者:竹下真広