今回は、
症例検討 : Bankart修復術後に肩関節拘縮が生じた症例 京都下鴨病院 服部先生
症例検討の様子 |
今回の症例は、術後約6週で挙上が120°passive、90°activeと可動域改善が滞っている例でした。
検討内容としては、今後の治療を進めていく上で必要な評価や治療についてを検討しました。
肩脱臼患者では前方が緩く骨頭も前方に偏移していることが多いですが、この症例の場合は術前MRI画像の水平断から、骨頭が後方に偏移し内旋位となっており、骨頭を後方に偏移さすことで安定性を保っていたのではないかと考えられます。
この結果、前方の組織が固くなり内旋位を呈していたと考えられ、この肢位で関節唇が縫合されているので外旋制限が出現しやすいです。
関節唇が修復してくる約6週後から、積極的に外旋可動域の拡大をしていかないと拘縮が起こりやすいため、画像から得られる情報と、実際の臨床所見をとったうえで理学療法を実施していかなければいけないことを再確認できました。
レクチャー:上腕骨近位端骨折後の運動療法について 京都下鴨病院 永井先生
レクチャーの様子 |
解剖学的、生理学的な事や手術内容、固定性がいいのと悪いのはどう見ていくかなど、理学療法士も知っておくべき内容を詳しくレクチャーしてくださいました。
また、実際の症例のレントゲン写真を使用して説明してくださりとても勉強になりました!!
次回の定例会は、10月24日の予定です!!
また、9月20日~21日は毎年恒例の整形外科リハビリテーション学術集会が行われますので、ぜひご参加下さい☆
http://www.seikeireha.com/
投稿者:一志有香