江玉睦明他:膝窩筋機能の肉眼解剖学的検索.スポーツ障害vol8:47-19,2013
対象は解剖用固定遺体9体16膝で膝関節伸展0°で検討されています。検討はLCLとの位置関係で分析されています。
結果はLCLの下方に付着(下方型)していたしていたのが9膝、前下方に付着(前下方型)していたのが7膝であったと報告しています。形態的変化については屈曲に伴い脛骨関節面に対して長軸方向に垂直位と報告しています。膝窩筋腱溝にはまり込み伸張されていく角度は下方型で136±6°、前下方型で129±4°と報告しています。
考察においては過去の報告と比較しても一定の見解が得られておらず、人種差が示唆されるとしており、形態・機能変化については大きなトルクは生じないが、膝関節深屈曲位では膝窩筋は伸展方向に作用する可能性が示唆されたと述べています。
膝窩筋については多数の報告があり、一定の見解が得られておらず、非常に興味深い組織であると感じています。
今後も膝窩筋について調べていこうと思います。