COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年10月31日土曜日

第103回定例会のご案内

こんばんは。
今月の京滋支部の定例会のお知らせです。

開催日:平成27年11月28日土曜日



滋賀会場

時間:受付15時30分〜、開始16時、19時30分予定
会場:生田病院 1階 リハビリ室
レクチャー:「股関節周囲の触診」
         服部司先生(秋山整形外科クリニック)
      
       「変形性股関節症に対する評価と治療のポイント」
         三倉一輝先生(城北整形外科クリニック)



京都会場

開催日:平成27年11月28日 土曜日
時間:受付18時〜 開始18時30分
会場:京都下鴨病院 2階 リハビリ室
定員:50名(先着順)
症例検討:今回は症例検討を行いません
レクチャー:京都会場アドバンスセミナー
       〜投球障害肩を考える〜
     ①「投球障害肩の理解に必要な基礎解剖」  小野志操先生(京都下鴨病院)
     ②「投球障害肩に対する運動療法」  永井教生先生(京都下鴨病院)




今回は、滋賀会場、京都会場ともに同日に開催されます。
内容は滋賀会場が変形性股関節症について、京都会場が投球障害肩についてです。
京都会場では京都下鴨病院の小野志操先生と永井教生先生がアドバンスセミナーと題して密度の濃いお話をして下さいます。
当日は多数の来場が予想されるため、先着で50名様までと参加人数を制限させていただきますので、お早めのご来場をよろしくお願いします。



また、本日24時より、いよいよ関西ブロック全国研修会の事前申込を開始させていただきます。
今回のテーマは「肩関節の機能解剖学的触診と治療」で、当会本部・各支部から多くの著名な先生方に京都にお越しいただき、ご講演していただきます。
毎年、多数のご応募をいただき、早期に定員に達していますので、参加をご検討の先生はお早めに応募していただきますよう、重ねてよろしくお願いいたします。
申し込みは全国研修会専用の申し込みホームページからお願いいたします。

詳細は京滋支部ホームページでも確認できます。


今月の京滋支部定例会ならびに関西ブロック全国研修会でのたくさんのご参加をお待ち申し上げております。
よろしくお願いいたします。


投稿者:為沢一弘





第4回関西ブロック全国研修会申込方法ご案内

【第4回関西ブロック全国研修会申込方法ご案内】
まもなく、「第4回整形外科リハビリテーション学会関西ブロック全国研修会〜肩関節の機能解剖学的触診と治療」の参加申込受付が始まります。
参加申込受付は平成27年11月1日日曜日午前0時(10月31日土曜日深夜24時)より先着順で開始となります。会員外の参加も可能です。
開催日:平成28年2月27日土曜日・28日日曜日の2日間
会場:専門学校YIC 京都工科大学校 3号館大ホール(JR京都駅前)
講師:林典雄、浅野裕昭、鵜飼建志、岸田敏嗣、山本昌樹、松本正知、熊谷匡晃、岡西尚人、猪田茂生、辻修嗣、稲葉将史、永田敏貢ほか実技指導講師(敬称略)
定員:100名
参加費:会員 23,000円、会員外 25,000円
申込み:整形外科リハビリテーション学会全国研修会参加申込専用ホームページより http://seikeireha.jimdo.com/ (インターネット申込)

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今回の全国研修会では参加登録時にクレジットカード決済が可能となりました。(PayPal経由)
今までは参加申込後、期日までに参加費の銀行振込が必要で、その際の振込手数料も参加者負担となっていましたが、今回からはインターネット申込時に即クレジットカードによる決済が行なえ、振込に行く手間や余計な振込手数料も発生しません。
【申込時の煩わしい手間が大幅に軽減しました】
◆申込と同時に決済終了
◆銀行振込の手間が省けて便利
◆振込手数料が不要
【使用可能カード】
◇VISA, MasterCard, AmericanExpress, JCB, Dinnersのクレジットカード
◇コンビニ、ネットで購入可能なVISAプリペイドカード(V-プリカ)
◇デビットカード
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※本研修会では認定B検定試験を同時開催します。
※1日目終了後には講師との懇親会が開催されます。(別途参加費5,000円必要)
例年、本研修会は即定員に達します。お早めにお申込ください。
お問い合わせは...
整形外科リハビリテーション学会京滋支部
第4回関西ブロック全国研修会準備事務局
京都下鴨病院 理学療法部 小野志操

2015年10月29日木曜日

半膜様筋ー内側側副靭帯の滑液包炎について

本日は、半膜様筋-内側側副靭帯にある滑液包(STBと略す)について述べられた文献を紹介します。

Christopher P.et al.:AJR 1996;166:875-877

STBは逆U字型をしており、その深層部は内側半月板後節に隣接し、半膜様筋腱と脛骨内側顆の間に介在しています。浅層部は半膜様筋腱とMCLの脛骨付着部との間に位置します。STBは、膝関節伸展・外反、脛骨外旋ストレスで緊張する半膜様筋腱と脛骨内側顆との間で生じる摩擦を軽減させ、腱を保護する役割があると述べられています。
周囲にはベイカー嚢胞や鵞足包があることから、MRI画像から滑液包炎が疑われる症例を診る際には鑑別診断が必要になります。
ベイカー嚢胞は関節裂隙から近位1cm、鵞足包は関節裂隙から遠位3~4cmのところに位置するといわれ、STBはそれら滑液包間の関節裂隙の後内側部にあるようです。
STBの炎症に対する臨床的な診断は、その解剖学的な位置関係をもとにMRI画像や圧痛所見を確認することが必要になります。
STBの炎症は、外傷によるものの他、膝OA症例にも生じることも多いことから臨床的に目にする機会は少なくないのかもしれません。
膝内側部痛を訴える患者に対して、理学所見、画像所見を注意深く観察し、正確な評価ができるように励みたいと思います。

投稿者:竹下真広

2015年10月23日金曜日

新人教育プログラムに参加しました。

 今日は、京都府理学療法士会の新人教育プログラムの研修会に参加しました。京都大学附属病院の宮坂淳介先生による『肩関節疾患に対するリハビリテーション -肩峰下インピンジメント症候群を中心に- 』でした。


 肩関節の解剖やバイオメカニクスなど基本的な部分から、各疾患に対する評価方法やリラクセーション方法など応用的な部分まで様々な事を教えていただきました。特に肩甲骨の動態について詳細にレクチャーしていただき、明日の臨床から使えるものばかりでした。
 研修会後に、直接お話しさせていただきましたが、すごく丁寧で適格な受け答えで知識の多さを感じました。様々な観点からの知識を得ることで、ディスカッションする幅が広がることを実感しました。治療に関する知識と繋がるかと思いますが、患者さんに適切に説明するための知識を得る事の重要性を感じました。

投稿者:中井亮佑

2015年10月20日火曜日

第102回定例会案内

10月の京滋支部の定例会のご案内です。



滋賀会場の活動内容

開催日:平成27年10月24日(土)
時間:受付15時30分〜、開始16時、19時30分予定
会場:生田病院 1階 リハビリ室
レクチャー:「膝関節前外側部の触診」
         高口裕行先生(生田病院)
      
      「膝関節前外側部について」
         小野正博先生(秋山整形外科クリニック)
参加費:会員無料、非会員500円


今回の定例会では、膝関節の前外側部にフォーカスを当ててお二人の先生方がレクチャーして下さいます。
すでに今週末に迫りましたが、皆様ご参加よろしくお願いいたします。




京都会場は今月はお休みとさせていただきます。


なお来月(11月28日)の京都会場の定例会では、京都下鴨病院所属の小野志操先生と、大阪支部で代表を務められている永井教生先生が投球障害肩の理学療法について全力で講義をすべく準備を始めて下さっています。
とても面白いお話が聞けると思いますので、ご興味がおありの先生方は今から予定を空けてお待ちください。


定例会詳細の確認は京滋支部のホームページよりご確認ください。


投稿者:為沢一弘

2015年10月16日金曜日

論文紹介:大内転筋について

こんばんは。
 本日紹介する論文は、大内転筋はなぜ大きいか?‐筋の形態的特徴と神経支配から見た大内転筋の分類と機能‐です。


 大内転筋は股関節内転筋群の中で大きな割合を占める筋肉です。位置関係は、前面に長・短内転筋、内側に薄筋、後面に半腱様筋と半膜様筋が存在し、最下部線維の一部が体表から表層に確認できる部分とされています。
 また、内転筋群の損傷はスポーツの中でもサッカーやアイスホッケーなどで多く、長内転筋損傷の報告は散見されます。しかし、大内転筋の損傷を報告してある論文は少なく、損傷しにくい理由もはっきりされていません。
 本論文では、大内転筋の形態、神経支配、周辺組織などの解剖が明確にされています。大内転筋は4つの線維束に分かれますが、それぞれ役割が異なることも考察されています。この役割の違いが損傷とどのように関連しているかについても述べられています。大内転筋の特徴についてわかりやすい論文でした。

投稿者:京都下鴨病院 中井亮佑

2015年10月12日月曜日

第42回日本肩関節学会 〜肩の病態解明を目指して〜


10月9.10日に仙台で行われた第42回日本肩関節学会に当院から永井先生、中井先生と参加してきました。



1日目に永井先生が「徒手的前進操作が棘下筋遠位部に与える影響」についてポスター発表されました。
活発な質疑応答があり、今後の展望も踏まえた有意義なディスカッションが行われたと感じました。



 その他に1日目では船橋整形外科病院 肩関節肘関節センター 菅谷啓之先生の「反復性肩関節前方不安定症に対する鏡視下手術UPDATE2015」を聴講し、現時点における手術のコンセプトの詳細をエビデンスを交えて講演されました。術前における3DCTにて行う関節窩骨形態、Hill-Sachs lesionの範囲と深さ、MRIにてBankart lesionの評価と合併症の有無の確認。解剖学的修復によるIGHL(下関節上腕靭帯)の再建についてのコンセプトなど、とてもわかりやすく惹き付けられる素晴らしい講演でした。

 また、第12回肩の運動機能研究会では「腱板断裂における機能障害」というテーマのシンポジウムに参加し、6名の先生方が腱板断裂症例に対する肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節の機能障害について研究成果と共に発表され、臨床につながるたくさんの視点を得ることができました。

 今回の肩関節学会に参加し、肩関節の病態を詳細に理解するための知識や治療成績に関わる技術の向上についてもう一度、自分の中で足りていない部分を明確にすることができた2日間でした。また忙しいなか、今回の学会のために2日間の休みをいただき、参加させてくださった職場の先生方に感謝の気持ちを忘れず、臨床においてしっかりと学んだことを患者さんに還元できるようにさらに頑張りたいと強く思いました。

投稿者:服部隼人



クリニカルリサーチミーティング

 今日は、第5回クリニカルリサーチミーティングに参加しました。
 
 クリニカルリサーチミーティングは中部学院大学の卒業生が中心となり開催されており
内容は、林ゼミ4年生の卒業論文発表、OB・OGによる症例報告が行われました。
卒論発表、症例報告ともにレベルが高く、質の高いディスカッションとなっておりとても勉強になりました。

 今年の目玉は、(株)運動器機能解剖研究所に努められており整形外科リハビリテーション学会の理事もされている岸田敏嗣先生による「情報のジレンマ~膝関節を中心に~」でした。


 情報の混在性や視点の置き方について一般的な事なわかりやすい例えから説明していただき、すごく分かりやすく惹きつけられるお話でした。どんな情報にも裏面性があり、視点の転換をすることで本質がみえる、という事が重要に感じました。集めた情報や知識は自分なりに解釈し、様々な観点から見た上でもう一度解釈し考察することをこれから行っていきたいと思いました。

投稿者:中井亮佑

2015年10月8日木曜日

超音波エコーを用いた橈骨遠位端掌側面と長母指屈筋腱との位置関係の検討


今回は超音波エコーを用いた橈骨遠位端掌側面と長母指屈筋腱との位置関係の検討です
 

 
超音波エコーを用いた橈骨遠位端掌側面と長母指屈筋腱との位置関係の検討
整形外科と災害外科622013  久保祐介ら


橈骨遠位端骨折の手術治療において掌側ロッキングプレートを用いた内固定法は標準的治療として広く用いられています。その一方で橈骨遠位端骨折後の合併症として長母指屈筋腱の断裂が重篤な合併症として問題視されています。
本文献では長母指屈筋腱の走行とwatershed lineとの解剖学的位置関係を超音波エコーを用いて評価し、掌側ロッキングプレート固定を行った際の長母指屈筋腱断裂のリスク因子を検討されています。watershed lineと長母指屈筋腱との距離、方形回内筋の最大筋腹幅、watershed lineと方形回内筋付着部との距離を検討項目としています。
watershed lineは橈骨遠位端骨折における掌側ロッキングプレートの設置位置を決定する指標とされており、watershed lineより遠位にプレートが設置されることにより屈筋腱損傷のリスクが高まるとされています。本文献のように超音波エコーでのwatershed lineと長母指屈筋腱の位置関係の確認に加え、術後の画像所見からプレートの設置位置の確認を行っていくことで長母指屈筋腱断裂のリスクを少なくできるので、しっかりと着目していきたいと思います。


投稿者:吉田雄大

2015年10月2日金曜日

サッカーでの第5中足骨疲労骨折について

こんばんは。

 本日は、サッカーでの第5中足骨疲労骨折についての論文です。


田中寿一:サッカーでの第5中足骨疲労骨折.
臨床スポーツ医学 28 (4):387-394,2011

 本論文では、サッカー選手に発症しやすいとされる第5中足骨の骨折、いわゆるJones骨折について、病態や症状、手術方法などの概要と症例報告をされています。
 Jones骨折の症状としては足外側部に違和感や疼痛を訴えることが多く、完全骨折となると激痛を伴い歩行困難となる事もあります。誘因としてはランニングやジャンプなど同じ動作の反復が挙げられます。また解剖学的には第5中足骨基部には短内転筋腱が付着し、さらにいくつかの靭帯で強く結合されている部位とされています。症例報告では、手術後、症状が再燃し再手術となるケースが報告されており、手術後の競技復帰や後療法の選択が重要となるという報告でした。
 Jones骨折は再燃するリスクがあり、原因としては同一部位へのストレスの反復が考えられます。このため、理学療法においては、安静期間の確保と競技動作の是正が必要になると考えます。骨の状態を把握するために画像所見を正確にみる事や局所へのストレスを理解するための動作分析を行う事などは、再燃を防止するうえで重要なスキルだと考えます。理学療法所見、画像所見、動作分析などをもとに理学療法を行うことが、障害を再発させない有用な予防策であることを再認した論文でした。

投稿者:京都下鴨病院 中井亮佑


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